Weps うち明け話 文:清尾 淳

#925

大阪ステイ

 メンバー表を見て一瞬「え、大丈夫?」と思った。

 セレッソ大阪戦の後、そのまま大阪に残り、J-GREEN堺で行われている第22回全日本女子ユース(U-15)選手権の取材に来た。
 非常にタイミングが良く、7月22日(土)がC大阪戦で、その日から選手権が開幕。猛暑を考慮してか、大会は毎日午前中の9時からと10時40分からの2コマしか行われず(30分ハーフ)、1回戦16試合は22日と23日(日)の2日間に分かれた。レッズレディースジュニアユースは23日の10時40分からだったので、僕としてはベストだった。これがもし22日の9時からということだったら、前日の21日(金)に浦和を出発しなければ間に合わず、22日の10時40分からだったとしても、朝5時半ごろに浦和を出てギリギリである。23日の試合で、9時からでも問題はないが、前日遅くまで仕事をしていた身としては、第2コマの10時40分からというのはうれしい時間だ。

 そういうわけで十分に準備をして会場に行き、メンバー表をもらったときの感触が冒頭のものだった。
 精通しているとは言えないが、レッズレディースの育成チームの試合には何度か行って、ある程度のメンバーは頭に入っている。草津で行われた関東予選には、かなりのハードスケジュールを押して出掛けたから思い入れもある。そのときの選手が、かなりリザーブに回っていた。
 大会は(22日)23日、24日(月)で1、2回戦、26日(火)、27日(水)で準々決勝、準決勝、29日(金)に決勝が行われる。連戦だからふだんの先発メンバーを明日に残したのか。だがノックアウト方式の大会の初戦で、それは大丈夫なのか、と思ったのだ。
 
 一抹の不安を抱いたのには理由がある。
 22日の1回戦で、優勝候補だったはずのセレッソ大阪堺ガールズが負けたのだ。C大阪堺の今季のU-15チームについては何も知識がないが、今年の1月に行われた全日本女子ユース(U-18)選手権で、姉貴分が優勝している。レッズレディースユースが決勝でこれまで日テレ・メニーナにもしたことがないような完敗を喫したのを僕も目の当たりにしているだけに、妹分のチームも要注意だと思っていたし、実際、U-16日本代表に招集されている選手もいる(レッズレディースジュニアユースにもいるが)。
 そのC大阪堺は22日の1回戦で、関東第8代表のCANA CRAVO FC(千葉県)と対戦し、60分の試合で12本のシュートを放ちながらゴールを割れず、逆に守備に徹していた相手の唯一のシュート、FKを決められて0-1で敗れた。強豪が負けるとしたら、ありがちなパターンではあるが、レッズレディースジュニアユースも昨年の2回戦で、INAC神戸U-15に似た展開で敗れている。それを思い出したのだ。

 不安は杞憂に終わった。
 序盤こそ相手の出足の良さや球際の強さに苦戦していたレッズレディースジュニアユースだったが、前半途中から落ち着きを取り戻し、主導権を握って攻め続け、前半1点、後半2点を挙げて初戦に勝利した。メンバー交代は後半に1人あっただけで、先発の11人で試合の大勢を決していた。
 試合後、神戸監督に「温存ですか」と聞くと「昨日、こっちに来たんで」と言う。
 それで思い出した。前日の夜送られてきた、関東女子リーグの結果(ジェフU-18と引き分け)のメンバーに中学生の名前が何人か入っていたことを。17時から千葉で行われた試合に出場(もしくは帯同)し、それが終わってから堺に駆け付けた選手が、翌日の試合を回避するのは普通だろう。
 さらに、ふだん先発することの少ない選手たちにとっては良い機会と自信になったはずだ。レディースユースのレギュラーに、中学生が何人も入っていることが好循環を生んでいると言える。
 明日以降の大会が、あらためて楽しみになった。

 と、ふだんなら、楽しみを胸に寝るところだ。
 しかし、土曜日のJリーグC大阪戦の結果が、ふと頭に浮かんでしまい明るくなれない。リーグ戦で首位と勝点12差という、タイトルが遠くなったことはもちろんだが、ギリギリの競り合いで惜敗したという内容ではないことが、引っかかる。順位云々より、チームの立て直しをどう図るのか、ということに考えがシフトしている。嫌なことは一晩、二晩で切り替えられる僕だが、そうはいかないだろう。大阪にいて、明日からの練習を直接見ることができないのでなおさらだ。
 明日からのレディースジュニアユースの試合を楽しみにしながらも、心のどこかではトップチームの様子が気になって仕方ない。そんな数日になりそうだ。

(2017年7月23日)

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