Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#115
ドロー
 とうとう引き分けの数が昨シーズンと同じになった。ACLでの引き分け4回を見ている人にとっては(あ、俺もか)、リーグ開幕以来の公式戦19試合で10引き分けだから「ドローばっかりじゃん」という印象になるだろう。
 引き分けには、スコアレスドローとスコアアリドローがある(後者は造語)。たとえば5月23日のシドニーFC戦のように引き分けでも予選通過できるとかいう状況の場合は、相手を0点に抑えればとにかく「勝ち」なのだから、スコアレスドローに大きな意義がある。あの試合は守備陣の「勝利」だったと思う。
 あれがたとえば予選リーグでなく決勝トーナメントでシドニーFCとの「タイマン」だったとすれば状況が少し変わってくる。
 3月21日にシドニーで行った第1戦が2−2の引き分けだったから、ホーム&アウェイで決着がつく決勝トーナメントでは第2戦が実質的な勝負となる。勝った方が上に行けるのだが、「アウェイゴール」制が取られている大会では引き分けでも白黒がつく。
 すなわち第1戦でレッズがアウェイで2−2の引き分けならば、第2戦のレッズのホームでは、0−0、1−1の引き分けならレッズの勝ち。3点以上ゴールが入った引き分けならシドニーFCの勝ちになり、第2戦も2−2の引き分けの場合のみ、アウェイゴール数も同じということで延長―PK方式で決着をつけることになる。ただ引き分ければいい、というのではなくスコアによって状況が変わってくるのだから、失点を抑えるというのはいつも以上に重要なことになる。
 また第1戦の引き分けが0−0や1−1でなく2−2のスコアアリドローだったというのも大きな意味を持ってくる。今回のACLグループステージ(予選リーグ)で、ホームで勝った相手(ペルシク・ケディリと上海申花)にアウェイで引き分け、アウェイで点を取って引き分けたシドニーにホームで無失点で引き分け、というレッズの6試合の結果は、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)でも通用する理にかなったものだったのだ。
 見るものにとっては消化不良感の残るスコアレスドローだが、状況によっては大きな意味を持ってくることをあらためて認識した。

 って、これが24日か25日に載っていれば、この量でも「さいしんコラム」として十分通用したじゃん。ねえ。(誰に言ってる?)でも27日の横浜M戦が終わった今となっては、もう少し付け加えないといけないかな…。いかん、いかん。この「もうちょっと精神」が更新の遅滞を生むのだ。これにて完結!(!の使用が、逆に自信のなさをあらわしてないか?)
(2007年6月4日)
〈EXTRA〉
 ところで「引き分け」も「抽選」も英語だと同じ「DRAW」という単語を使うけど、これはやっぱり「引く」という動作に対する認識が日本でもイギリスでも同じだったからだろうか。日本語の「引き分け」はお互いに戦いをやめて「引く」からだろうけど、英語の「DRAW」は軍隊などが撤退するときにも使うらしい。そして抽選はやっぱりくじを「引く」から「DRAW」なのか。なんかこの辺の感覚は面白い。
 ACLのノックアウトステージのドローは6月13日だ。
TOPWeps うち明け話 バックナンバーMDPはみ出し話 バックナンバーご意見・ご感想