Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#129
MDP3連発
 うれしい悲鳴でしょ、とはよく言われるが、何か違う。いや、レッズの状況がうれしいことは間違いないのだが、僕が上げているのは悲鳴を通り越してうめき声に近い。
 ホームゲーム3連発は去年もあった(10月7日・15日・21日)。しかし1週間に1回だったし、10月7日の前の試合(アウェイ)から1週間の余裕があった。レッズの状況は、終盤に差し掛かっていたとは言え、まだ「平常時」だった。
 今さら言わなくても周知の通り、
 7日(水)ACL決勝第1戦(A)
 11日(日)Jリーグ川崎戦(A)
 14日(水)ACL決勝第2戦(H)
 18日(日)Jリーグ清水戦(H)
 24日(土)Jリーグ鹿島戦(H)
 とこれから試合が続く。14日・18日・24日のMDP3連発だけでもきついが、いずれも優勝の可能性があるという状況だから、内容が決めきれない。
 これまで優勝を報じたMDPは何回か作ってきたが、2つの優勝の可能性が重なり、しかも発行の間が短いという初めての体験。うめき声も上がるわ、こりゃ。

 去年の今ごろも、優勝がいつ決まるか、というのはMDP作りに大きな影響があった。「最短何節」とスポーツ紙に出てから「ホントかよ、おい!」と計算してパニクったものだった。
 アウェイの名古屋戦で18本のシュートを打ちながらゴールを割れず、シュート3本の相手に0−1で敗れた第31節。優勝に王手をかけながら「上位いじめ」が得意なFC東京と0−0のドローだった第33節。去年の今ごろのレッズは、それまでとは調子が違っていた。疲れやケガの影響もあっただろうが、初めてのリーグ優勝を前に、知らないうちに緊張していたのだろう。
 しかし今年は、選手たちからそのプレッシャーを感じない。
 昨日の試合、名古屋と0−0で終わったが、24日のACL城南戦120分+PK戦の疲労が明らかに影響していた。そういう意味では、点が取れなかった悔しさよりも失点しなかった安堵感の方が強い。攻めながら点が取れなかった去年の名古屋戦や、プレッシャーで思うようなプレーができなかったF東京戦とは様相が違った。

 そして負け惜しみ、いや「分け惜しみ」ではなく、得失点で負けている勝点9差なら、勝点7差と意味はあまり変わらない。「2位のガンバが負けて、差を広げるチャンスだったのにぃ!」と悔しがっている人。差はちゃんと広がったことを確認しよう。
 去年の東京戦の0−0ドローのときは、同じ時間帯のG大阪−京都戦も終了間際まで2−2だった。そのまま終われば勝点5差のままで、1試合残してのレッズの優勝が決まっていたのだが、ロスタイムにガンバが3点目を入れて勝点3差になったから、優勝はお預けになった。足踏みをじれったく思う気持ちも強かったが、しばらくして「この勝点1は大きいぞ」と思い直したものだった。
 もしレッズがF東京戦で勝点1を積み上げていなければ、最終節、ガンバは3点差でレッズに勝たないといけないという大荷物を背負うことなく、勝ちさえすれば優勝だった。去年のガンバの勢いからすれば、この状況の差はデカかった。

 ドローのとき、勝点1を拾ったのか、勝点2を失ったのか、という言い方をするが、勝点というのは試合が終わるまで決まらない。勝点2を失う、というのは精神的な意味でしかない。勝点は常にそのままか増えるしかない。今季、30試合で引き分け8というのはたしかに少なくない。そのうちの半分でも勝っていれば、もう優勝が決まっていたのに、と考えて悔しがるより、その8試合で勝点1を積み上げていなかったら、今ごろガンバより下にいたんだ、と僕は納得している。

 こう書いている落ち着くことができるが、10日間の3回の「決勝」MDPのことを思うと、やはりうれしいうめき声が上がる。
(2007年10月29日)
〈EXTRA〉
●10月28日21時30分ごろ、JR東川口駅付近で年代物のレプリカ(赤)を拾いました。胸のMITSUBISHI MOTORSのロゴも取れかかったような、長年共に闘ってきたと思われるものです。東川口駅前交番に届けましたので、お心当たりの方はぜひお問合せください。

 というメールがMDP宛てに来ていたけど、次のMDPは11月14日。なるべく早く持ち主の手元に返ってほしいので、ここに載せてしまおう。もし持ち主が判明したら、ご一報を。次のMDPには載せませんから。
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