Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#130
十五の夜
 誕生日が3月31日というのは、小さい頃何かにつけて不利だったが(本人はそのとき自覚していなかったのだが)、学生のうちは学年が上がっていくのと年齢が上がっていくのがぴったりリンクしていて便利だった。
 社会人になってからも、いわゆる会計年度と合っているし、自分の社歴ともほぼ同時に増えていった気がする。
 しかしこの仕事をするようになってから1年の区切りはサッカーシーズンの区切りになった。まあ日本においてはだいたい1月〜12月というサイクルとあっている。自分の誕生日はリーグ戦が始まって何試合かたったころで、もう仕事に埋没してしまっているから、感覚としては新シーズンとともに1歳年を取るという感じだ。
 それでなくても昨今はシーズンの終わりごろになると、忙しくて忙しくて、終わったときには実年齢とは関係なしに2歳も3歳も老け込む気がする。試合が続いているときは若々しい気でいるんだけど。

 今季これまでリーグ戦で20勝10分け2敗。「引き分け多いなあ」と思っている人、いるだろう。6月の前は確かに勝ちきれない試合が多かったし、ここへ来てACLをとばして考えれば3試合連続ドローだ。だけど去年を覚えているか?僕の携帯電話につけた「根付」に記されている。「22W6D6L72P」。優勝した去年の最終成績は22勝6分け6敗だった。勝てなかった試合は合計12試合で今季のこれまでと同じだ。12試合勝てなかったうち、去年は負けが6で引き分けが6。今年の引き分け10は、去年と比べれば負け6試合のうち4試合が引き分けになった、と言えるのだ。もちろんあと2試合終わってみなければわからないけれど。
 10の引き分けのうち、2つ勝ちになっていたら、もう優勝していた。たしかにそうだ。だが、誰が画策した訳でもなく、こうなった。浦和レッズのホーム最終戦で、浦和が鹿島に勝てば、6万人の前で、そして鹿島アントラーズの目の前で、浦和レッズのJリーグ2連覇が決まる、と。試合中に携帯サイトを何度も見なくてもいい。試合が終わった後、朝井夏海さんのアナウンスに耳を傾けなくてもいい。浦和レッズがリードしたまま、試合終了のホイッスルが鳴れば、それでいいんだ。
 坪井が「別に川崎戦や清水戦で引き分けを狙った訳じゃないですよ。でも…、こうなるもんですね(笑)」と言っていた。坪井にとっては「ホーム」「最終戦」「優勝」でハイテイツモ三暗刻で満貫くらいに思っているのだろうが、僕らにとっては「鹿島」は赤五筒のダブルドラ以上の意味がある。「ら」の人たち、そうだよね。

 今回、今季のリーグの勝敗がこういうふうに回って第33節を迎えたからに他ならないが、それでも見えざる神の手が差配したんじゃないかと思ってしまうほど「こうなるもの」と因縁めいて考えてしまう。睡眠不足でときどき朦朧とする僕は、Jリーグが始まったころから、この筋書きは決まっていたんじゃないか、と思ってしまう。
 92年に発足。93年はご存知のJリーグ初優勝を駒場でやられ、その後は完全ないじめられ役。少しレッズが上位になり、優勝の可能性が出てきたときに、頭を押さえに来る意地悪なヤツ。レッズがまっとうに育って通常の対戦ではだいたい勝つようになったが、あの頃の借りはほとんど返していない。93年7月7日の目前優勝と比べて観客は6倍、優勝の価値は数倍になった07年11月24日。いよいよあの屈辱を返すときが来た…と。

 93年から数えて15回目のシーズン終了を迎えた。これが終わればまた実質的に一つ年を取ることになる。15の夜か。誰と祝杯をあげようか。もちろん誕生日の祝杯ではなく。(未成年者の飲酒は禁じられています)
(2007年11月22日)
〈EXTRA・1〉
 今季最後のMDPの校了まであと数時間。このコラム書いている余裕あるのか。そもそも、ここに書いちゃってネタは大丈夫なのか。そういう心配はあるのだけれど、明日は祝日で更新なし。どうしても24日の前に、何か記しておきたかった。
 近づくにつれて震えが来る。去年の最終戦とも違う。ただの優勝じゃない。鹿島だぞ、鹿島!鹿島の目前でシャーレを上げるんだぞ。チェアマン杯じゃなく。
 2004年の3,000人ツアー以降、力関係はほぼ逆転したにも関わらず、どうしても思い出してしまう14年前の出来事。そして、2007年11月25日から、ようやく鹿島はワンノブゼムになる。
〈EXTRA・2〉
【 「2007レッズサポーター望年会」のお知らせ 】
日 時
  12月8日(土)午後2時半〜5時半(受付開始2時)
会 場
  埼玉スタジアム2002 ボールルーム
会 費
  一般 5,000円/小中学生 2,000円(幼児無料)
定 員
  200人
主 催
  実行委員会
開催趣旨
 
今年を忘れる会ではなく、希望を来年に広げる会です。
※日ごろ一人あるいは少人数で応援している人たちも集まって、仲間との絆を確認し合いましょう。
ミニトーク、参加者交流ゲームなど。
※賞品などはほとんどありません。サポーター同士の交流に重きをおいています。
参加申し込み方法
 
Eメールで HAG03546@nifty.ne.jpへ。PCから返信できるアドレスからお願いします。
メールの件名は「望年会○○○○●人」としてください(○○○○は代表者のフルネーム、●は参加人数)
※たとえば、清尾が計4人で申し込む場合は「望年会清尾淳4人」となります。
代表者の氏名、メールアドレス、携帯電話、同伴者全員の氏名(小中学生の場合はその旨)を添えて申し込んでください。
第1回締切 12月2日(日)深夜24時
万一、定員を大幅に超えた場合、抽選させていただきます。第1回締切を過ぎて定員に達しない場合、12月3日(月)に再度このコラムで募集します。なお応募者全員に参加の可否を返信します。
過去の望年会において、参加申込みをされておいて連絡なく欠席した方、酒によって周囲に迷惑をかけた方のご参加はご遠慮いただく場合があります。
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