Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#133
2冠達成の目標
 中村GMが「ACL制覇とJリーグ2連覇を目指す、とは言いましたよ。でも、必ず取るとは言ってません」と声を荒げ、MDPが「シーズン前ですからね、簡素化して言いますよ。いろいろな目標を縮めてそういう表現になったこともあるでしょう」とかばい、藤口さんが「『二冠は必ず取る』なんて言ったかなあ」ととぼける。

 そんな感じですかね、今回の「消えた年金の払込者、特定できません」騒動での舛添厚労相と町村官房長官と福田総理の発言を、レッズに当てはめると。
 でも、レッズはそんな居直りはしない。「8冠」というマスコミのネタには踊らされないが、目標として立てた2つは本気で狙いに行ったし、それが達成できなかったことも認めている(てか、事実は隠しようもないが)。問題は、その後。目標が達成できなかったとき、「あれは努力目標であって、必ずやるということではない」と言い訳するのか、届かなかった原因をしっかり分析し来季こそ達成するための手を今から打つのか。そういう違いは大きい。そしてレッズは後者に向けて動いている。

 リーグ戦終盤で勝てなかったのは、やはり溜まった疲労がアジア制覇でドッと出てきたことが大きかった、というのは10日のセパハン戦であらためて、わかった。セパハンも選手のコンディションが良くなかったらしいが、レッズは攻撃の要、今季のほとんどの得点に絡んでいると言ってもいい、ロビーがいなかったのだ。その試合で、内容、結果とも文句ない勝利。レッズの力をはっきり示した。
 昨日、大原である選手に「リーグ終盤の数試合と昨日のセパハン戦を比べて、体はどう?」と聞くと、全然違うという返事が返ってきた。もちろん見ればわかることだが、やっていた選手本人から聞きたかったのだ。そうは言っても、リーグ戦の最中も本人たちは「ヘロヘロで戦えない」などとは思っていない。試合が続いているせいもあって、ベストな状態からどれだけ落ちているか客観的に見るのが難しいし、気持ちは張っているからやれるつもりでいただろう。ところが、ベストに近い状態に戻して試合をしてみると、やはり足が一歩出ていなかった、出ても一瞬遅かった。そういうことなのだろう。アクティブな頑張りと、パッシブな頑張りの違いというか。

 今季レッズは2冠を獲得するために、ACL、Jリーグともにヤマ場になるであろう11月から12月にかけてパフォーマンスのピークが来るように、シーズン前から計画を立て、そういうトレーニングを行なってきた。ACL優勝まではそれが奏功したが、一つの目標達成がもたらす影響までは食い止められなかったのかもしれない。もしACL決勝が11月7日、14日でなく、11月28日と12月5日だったら。強がりではなく、2冠は達成できていたのではないかと思う。
 そんなことを悔しがっていても仕方がない。来季こそ2冠を取るためにどうするのか。挑戦初年度より「生きた資料」が豊富にあるのだから、しっかり方策を練ってほしい。

 おっと今季の「2冠め」はまだ残っている。
(2007年12月12日)
〈EXTRA〉
 大原で記者に「MDP、出るんでしょ?」と冗談交じりに聞かれたが、さすがにそれは無理。準決勝で出すなんてスジが通らないし、工程的にも厳しい。でもACミラン戦、MDPを出したくて仕方がない自分がいる。日本中で、レッズが勝つ、と思っているのはレッズの選手とサポーターだけだろうが、それを文字にして残しておきたいものだ。
 それにしても日本テレビのアナウンサーに「われらが浦和レッズ」と言われる日が来るとは…。
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