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Weps うち明け話
#167
彼女たちが楽しみ
 常盤木学園は強い。メニーナはうまかったけど、常盤木は本当に強かった。
 第12回全日本女子ユース(U−18)選手権決勝。レッズジュニアユースレディースのシュートは4本記録されているが、僕のカウントだと可能性のあったのは1本だけ。プレッシャーが速いので、準決勝のメニーナ戦のようなミドルシュートも打たせてもらえなかった。特に前半は防戦一方に近かった。
 後半、レッズは球際に強くなった。相手と1対1になったとき、無理に抜こうとせず、相手が蹴ったボールを身体に当てて、前に出す。そういうふうにしてフリーで前を向ける回数が前半よりは多くなった。そこで期待が持てたのだが、相手の寄りの速さは最後まで変わらず、そこから良い形にまで持っていくことができなかった。
 守備では頑張っていた。抜かれてもしぶとくついて行き、ボールを奪えなくてもなるべくフリーでやらせない。前半を0−0で折り返したのは上々だと思った。これで相手が少しはあせってくれれば、と考えたが甘かった。最後は力尽きてやられてしまった。

 全日本女子ユース選手権。昨年の夏、U−15選手権で初優勝したことは、高校生の選手たちには刺激になっただろう。いまレッズジュニアユースレディースの主力になっている高校2年生たち。彼女たちが中学3年生のとき、U−15選手権の準決勝で神村学園中等部と当たり1−2で惜敗した。その同じ相手を後輩たちが決勝で破って優勝したのだ。自分たちはU−18で必ず優勝するという気概に燃えていたに違いない。神村学園高等部には1次ラウンドで勝ち、ある意味で雪辱を果たした。だが本当のリベンジは決勝だった。昨年のU−18選手権は準決勝で常盤木に敗れた。そのときのレッズの主力は高校1年生の彼女たちだったのだ。

 こう考えよう。多少、メンバーは替わっているが、昨年は高校1年生主体のチームで全国3位、今年は高校2年生主体のチームで全国2位、来年は…、と。準決勝、決勝のスタメン11人のうち、高校3年生は山崎円美1人。小島未愛、千葉望愛、岸川奈津希、大宮玲央奈、竹山裕子、橋本舞が高校2年生、池田咲紀子が高校1年生。加藤千佳、長島洸、上野波見子の3人は、U−15選手権の優勝メンバー、つまりまだ中学3年生だ。準決勝、決勝の後半には中学1年生の中村みづきも出場した。来シーズン(つまり今年)の関東リーグや全日本女子選手権、そして全日本女子ユース(U−18)選手権を楽しみにしていよう。
 なかなか自分自身が取材のプライオリティーナンバーワンにはできないが、今年はできるだけ彼女たちの試合を見に行こうと思う。レッズファミリーのなかで、これまでジュニアユースレディースは活動や大会が知らされることが少なかった。MDP、その他での情報をもっと増やしていかなくてはならない、どげんかせんといかん、と宮崎からの帰りの飛行機の中で考えた。
(2009年1月9日)
〈EXTRA〉
 楽しみはもう一つある。決勝で1ゴール1アシストした常盤木学園高校の後藤三知はU−19日本代表選手でもあるが、この春からレッズレディースに加入することが決まっている。北本綾子もうかうかしていられないと思う。他にもこの大会で活躍した常盤木の高校3年生で今年からレッズのユニフォームを着る選手がいる。ジュニアユースレディースからの昇格がないのは寂しいが、レッズレディースの力は確実に底上げされるはずだ。さらに2010年に今の高校2年生たちの何人が上がってくるか(今年から、という可能性もある)。 こういうときに、レッズを見続ける面白さが倍増するのだ。
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