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Weps うち明け話
#172
絶好の練習試合相手
 #161で、ユースの楽しみ方はグリコキャラメルより多い3つもある、と書いたが、レッズで最初にその「3つ目」を実現するのは誰だろうか。
 #161を読み返すのが面倒な人向けに説明すると、「3つ目」の楽しみとは、レッズユースからトップに昇格しなかった選手が、大学サッカー(あるいは社会人サッカーかも)で力をつけて、レッズのトップに戻ってくるかもしれない、ということ。
 先日、大原で練習試合が3回あった。そのうち2月7日は明治大学、14日は中央大学が相手だった。明大には一昨年レッズユースでキャプテンを務めていた鈴木秀史が出ていたし、この日は来ていなかったが選手のリストにはまだ入学していない阪野豊史の名前もあった。「入学」前でも「入部」は済んでいるということか。
 中大には、その鈴木と同期の林容平が、1学年上の佐藤謙介と共に先発していた。そして中大の選手としてではなく、レッズのジャージを来た田仲智紀が見学に来ていた。

 大学でサッカーをやっているレッズユース出身選手のうち、何人がプロを目標にしているかわからない。少なくとも林と田仲はそう言っていたし、他にも「大学で力をつけてプロとしてレッズに戻って来たい」と、去年の高円宮杯優勝の後、胸の内を明かしてくれた選手がいた。これからますます、そういう選手は増えるだろう。なぜなら今は、小学生時代から「プロになりたい」という気持ちを持った選手がジュニアユースに入ってくるようになったからだ。高卒、大卒の選手を探すレッズのスカウトたちのリストにも、必ずレッズユース出身の選手が入っているはずだ。他のクラブにはそういう選手がいるが、レッズではまだいない。もし彼らが大学卒業後(在学中でもいいが、そうすると、翌年からその大学にユースの選手が入りにくくなるかもしれない)、レッズに新加入(再加入?)することがあったら、今季のように5人もユースから昇格したのと同じくらい僕はうれしいだろう。

 #161に、高校時代より他の楽しみや誘惑の多い大学で、4年間プロへの気持ちを維持し続けることは簡単ではないのではないか、と書いた。レッズの関係者が、常に彼らの動向を気にしているよ、と教えてあげることで、少しでもそのモチベーション維持につながるのではないか、とも書いた。
 林たちの気持ちをいっそう掻き立てるものになっただろう。今後も大学との練習試合を組んでいくのなら、ぜひユース出身者のいるところと多くやってほしいものだ。
 まず、大学サッカーを見に行く時間がなかなか取れない僕が、彼らを見る機会になる(そんなために組むかよ!)。次にレッズの新人スカウトの絶好の場にもなる(だから、それが第一だって!)。そして、その試合で最も気持ちを高ぶらせるであろうユース出身選手のモチベーションを高めることになるのだ。
(2009年2月20日)
〈EXTRA・1〉
 今回、このコラムを書くヒントになったのは、レッズの携帯サイト「レッズモバイル」に、MDP編集スタッフの高野和也が書いたコラム。ぜひ、そっちも読んでみて欲しい。
〈EXTRA・2〉
 気がつけば2月最初のコラム。だいぶ空いてしまった。MDP増刊号(2月21日発行)も無事校了したので、来週は指宿からキャンプリポートを交えて、怒涛の更新(?)をする予定です。
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