中断期間、中断期間とよく聞くが、どこに中断期間があるんだ?Jリーグは中断しているけど、ナビスコ杯があったら休みなんかないじゃないか!
と思っていたけど、ナビスコ杯の予選リーグは奇数グループで毎節1チームが休みだから、6月13日に試合のない横浜FMと千葉は、7日の試合が終わればJリーグ再開の20日・21日まで約2週間連続して空く。それとACLに出ている4チームは、たしかに5月24日から4週間空いている。だが、レッズには中断期間と呼べるほどのものはない。
だから選手たちは休みが少なくて大変だけど、今は毎週1回はレッズの試合を見られるのが楽しい気がする。特に今回のように、若手が経験豊富な先輩たちのバックアップを受けて結果を出した試合が土曜日にあって、すぐまた水曜日にほぼ同じメンバーで試合に臨む、というのはいつもより興味がわく(連続ホームだからMDPの製作は大変だけど)。今度も同じようなサッカーができれば、レッズの選手層はまた豊かになったと言えるだろう。
先日、この業界の人と話していて「清尾さんは、休みないでしょう?大丈夫ですか?」と言われた。
たしかに世間の人が考えるような休みはないから、知らず知らずに疲労がたまっているかもしれないが、人にとって肉体的な疲労より精神的な疲労の方が身体に悪影響を及ぼすように思う。僕の場合は仕事でリフレッシュできているから、精神的な疲労があまりない。だから維持できているのだろう。
今やっているような、自分の考えを文章にする仕事。
試合やイベントなど、あった事実を伝える仕事。
撮った写真を整理する仕事。
クロスワードパズルを作る仕事(俺がやってんだよ)。
MDPなど自分たちがやっている製作物の校正をする仕事。
人と会ってインタビューする仕事。
次やその次のMDPの企画を考える仕事。
ええと、ナビスコ杯がグループ1位だと準々決勝の第2戦がホームだから…、7月25日(土)、29日(水)、8月2日(日)が3連続ホーム!?マジかよ!と蒼くなりながら、心のどこかで楽しみを感じてスケジュールを立てる仕事。
同じスポーツでも、競技によって使う筋肉が違うように、同じ仕事でも種類によって使う脳の部分が違う(身体も使うし)のだろう。やることを替えると、新しい気持ちで臨めるから仕事自体がリフレッシュになっている。カッコつけてWEPS(Writer,Editor,Photographer&Supporter)とか言っているけど、ホントにそれで良かったとつくづく思っている。
そして何より、最後のSの要素が決定的だ(あれ?勘違いしないで)。決まったスケジュールどおりやってくる試合。これが最大のリフレッシュだ。もちろん内容や結果により違うが、試合に臨むときの気持ちはいつも期待感たっぷりだ。前節、代志也がゴールを決めたときには、思わずウルッときてしまったが、プレーや応援で感動させられることは珍しくない。もちろん「何やってんだよ」と思うこともあるが、それも喜怒哀楽の一つだから、悪くないのだろう。
トップだけではない。レディース、ユース、ジュニアユース、ジュニアユースレディースと、赤いユニフォームを生取材する機会はいっぱいある。
今季のなでしこリーグは、ベレーザから主力選手が抜け、TASAKIが廃部になり、と周りが落ちたから相対的にレッズレディースの力が高まったとよく言われるが、そんなことではなく、村松さんが去年1年かけてやってきたことがチームに浸透し、みんなが同じ画を描きながらプレーしていることが優勝候補である最大の理由だ。さらに去年までのレギュラーを押しのける新人、あるいは高校生の存在もパワーアップした要因だ。せっかく駒場でのホームゲームが多いのだから、みんな見ないと損だよ。次は6月7日(日)13時から。
昨年の高円宮杯優勝で注目されるユースだが、直輝、峻希たちの世代が卒業し、さらに原口まで2種登録でなくなったから、ずば抜けたタレントがいないと言われている。たしかにそのとおりだし、プリンスリーグでも3勝2分け3敗と、昨年に比べて苦戦している。しかし、数人のタレントだけで何とかできるチームではないだけに、より多くの選手がプレーに絡もうとしていて、サッカーとしては面白い。今季のプリンスリーグ関東は7位までが高円宮杯に出られるから、現在の8位から何とか上がってほしい。残り3試合のうち2試合は場所が遠いが、7月1日(水)の流通経済大柏高戦は埼スタ第2グラウンドだ。さらにプリンスリーグ中断中のいま、日本クラブユースの関東二次予選をやっている。6チームでリーグ戦を行い、上位2チームが全国へ。3位になると9位決定戦に回るので、さらにあと2試合勝たなくてはならない。現在1勝しており、残りは6月6日(土)、7日(日)、14日(日)、21日(日)、いずれもレッズランドで15時からと、観戦にはありがたいスケジュールだ。
ジュニアユースは関東U-15リーグで4戦全勝と好調。うち3試合を見ているが、今年のジュニアユースは選手層が厚そうだ。交代で出てくる選手が点を取るし、修学旅行明けなどで先発メンバーが替わっても力が変わらない。関東U-15リーグはプリンスリーグのように何かの予選を兼ねたものではないが、Jクラブの下部組織と対戦できるのはレベルアップにもってこいだし、はっきり言ってみていて面白い。ぜひ一度見に来てほしい。6月7日(日)は大宮と、14日(日)は千葉と、いずれもレッズランドで11時からだ。
そしてジュニアユースレディース。毎年少しずつ取材に行く機会が増えてきた。昨年は全日本女子ユース選手権をU-15もU-18も準決勝、決勝に行くことができた。今季はレディースのレギュラーにジュニアユースレディースの竹山が入っているように、将来のなでしこリーガーを見るという点でも、関東女子リーグになるべく行くようにしている。日程的にトップと重なることが多いので、まだ2回しか行けていないが。相手は大学生とか社会人で年齢的に上のチームが多く、ここまで2勝3敗とやや苦しい。しばらく僕自身が行くのは難しいが、記録の意味でもカメラマンは出したいと思っている(何だか偉そうだが)。
土曜日、日曜日。トップの試合がない日でもレッズファミリーの試合が何かある。身体を休ませる暇はなくても、脳が活性化する機会はふんだんにあるというわけだ。みなさんも仕事とトップチームのサポートで忙しいだろうが、たまにはいかが?
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