Weps うち明け話
#191
帰省時の憂鬱
 8月24日(月)から3日間、夏休みで石川県の実家に行く。そう、前回書いた元「洪水の町」だ。実はいま行きの車の中。
 82歳と81歳の両親は、だいぶあちこち弱ってきてはいるようだが、健在だ。正月に帰省するときの天皇杯との兼ね合いは以前書いたことがあるが、夏の帰省も日程を決めるのに苦労する。まずJリーグの日程を見て可能性のある時期をいくつか定める。ただ、そのあとにファミリー系の日程が入ってくる。今回も8月の10~12日を予定していたら、10日に「Talk on Together」がありそうだという話を聞き、11~13日にずらした。その後、全日本女子ユース(U-15)の日程を知り、11日の決勝進出は十中八九間違いないから、無理になった。12~14日となるとガンバ戦の前日までいないことになり、19日のMDPの作業が厳しくなるから、この時期は諦めた。
 というわけで今日からの帰省になった。特にお盆の時期に当てたいわけでもないし(できれば混むからお盆は嫌だ)、海水浴に行きたいわけでもないから(実家から徒歩10分で海なのだが、お盆を過ぎるとクラゲが出る)、いつでもいいのだが、今回だけはお盆の前に帰りたかった。なぜだかわかる?1行空きの間に考えてみて。

   *    *    *

 故郷を離れて34年め。あまりこまめに連絡をしているわけではないので、僕の暮らしなどについて両親は何も知らない。それが、今の仕事をするようになってから、レッズの結果に興味を持つようになり、帰省したときの話題はまずそれだ。07年の正月に帰ったときは僕も鼻高々だった。
 今回、8月11日ごろに帰っていれば、公式戦4連敗、リーグ戦3連敗だった。しかし今は公式戦7連敗、リーグ戦6連敗である。このことは絶好の話題になるに違いない。
「レッズどうした」
「レッズ弱いぜ」
「首位だったのに…」
「あの外人が…」
「闘莉王が…」
「山田直輝とかいう…」
「田中達也はどうした…」
 どうして勝てないのか、今年はどういう時期なのか、サッカーをあまり知らない年寄りに、初めから説明しなくてはならない。ガンバ戦の前だったらまだ言いようはあったが、柏戦と広島戦の後ではちょっと説得力がないかも。ちょっと憂鬱な気分ではある。
 実家に到着するまで、あと5時間。わかってもらえるように考えながら行こう。
 まあ、これも良い勉強か。
(2009年8月24日)
TOPWeps うち明け話 バックナンバーMDPはみ出し話 バックナンバーご意見・ご感想