Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#209
妄想ストーリー
 試合の前には、いろんな想像をする。特に過去の試合を思い出したり、データを振り返ったりしていると、いろんなストーリーが浮かんでくる。楽観的なことだけではなく、ネガティブなこともある。意識しなくても勝手に想像(妄想?)が広がっていくのだから仕方がない。一人っ子で一人遊びが多かったせいか、空想癖が染み付いているようだ。

 FC東京にレッズが公式戦13試合連続負けなし、という記録はすごい。01年からしばらくは逆の関係だったからか、実感としてそこまでのものはなかったが、11月8日の試合の前にデータを見ていて、あらためてすごいと思った。だが、こういう記録はいつか途切れる。この数字が積み上がるたびに、次はどうだ、もう終わるだろう、という注目が高まり、逆にプレッシャーだ。だが別に何か外部の力が作用してこうなっているわけではないのだから、逆に記録が終わるときも、何かの力や法則が関係するわけではないはず。しかし、僕の頭はストーリーを作ってしまう。

 いつからレッズの負けなしが始まったのか。最後に負けたのは04年11月3日。ナビスコ杯決勝だ。02年から続いた3回の国立は生涯忘れない思い出だが、あの04年の味はまた独特のものだったなあ…、と懐かしんでいると、例によっておかしなストーリーが浮かんできた。
 04年11月3日、ナビスコ杯決勝でスコアレスPK勝ちしてからレッズに勝っていないF東京。シュート数27対8と、120分の間圧倒的に押しながら点を取れずPK負けでナビスコ杯2連覇を逃したレッズの怨念が、その後ずっとF東京から対レッズ戦勝利を奪っている。しかし09年11月3日。F東京はふたたびナビスコ杯決勝に進出し、今度は2−0という文句なしのスコアで川崎を破り優勝を果たした。5年前のPK勝ちの呪縛から逃れたのだ。しかも5日後がレッズ戦。この力を身にまとったままレッズと対戦すれば、ついに5年間の“封印”を破ることができるのだー!

 あ〜あ。変なこと考えちゃった。こんなこと誰にも言えない…。
 そう考えながら向かった味スタだが、そんなストーリーは現実の試合になれば頭から消えてしまう。4万人という、今季の平均を1万5千人も上回る入場者がナビスコ効果なのか、レッズ効果なのかはわからないが、ナビスコ杯決勝の前にも連勝を続けていたF東京の勢いは恐るべしだ。だが、9月以降のレッズは、そういう相手には負けない(それが良くも悪くもあるのだが)。この試合もそういう展開だった。前半は劣勢、後半10分以降は守勢だったが、勝った。これで14試合負けなしになってしまった。また来年の対戦で煽られるな。でも僕の脳内ストーリーが妄想で終わって良かった…。

 家に帰ってF東京の城福監督のコメントを読んで、ストーリーがよみがえった。
 「あわよくば、11対11でやりたかった」
 あわよくばって…。それは、原口に2枚目のカードを出した西村主審への批判ですか(笑)。でも気持ちはわかる。レッズの選手たちも「10人になって、やることがはっきりした」と言っていたし…、あれ?この感覚、前にも味わったぞ。
 そう。5年前のナビスコ杯決勝。F東京のジャーンが前半29分、2回目の警告で退場になり、延長を含めた90分以上、1人少ない相手からゴールを奪えなかったレッズも情けなかったが、あれは東京が専守防衛に努めた戦術勝ちだった。試合後、「ジャーンが退場にならなきゃ勝ってたな」と思ったものだった。11対11で戦っていた約30分間もレッズは優勢に試合を進めていたのだから。

 そうか、わかった!やはり8日の試合は、本来ならPK勝ちの呪縛が解けた東京が5年ぶりにレッズから白星を挙げる日だったのだ。しかしレッズはその流れを、捨て身のワザで断ち切った。前半優勢の展開に気を良くした東京がゆっくり試合に入った後半、一気に攻勢をかけ1点を奪うと、5年前に東京が使った「1人減らし」の秘法で相手の得点を封じたのだ…。

 …んなワケないか。スーパーナチュラルの見すぎだな。
(2009年11月13日)
〈EXTRA・1〉
 スーパーナチュラルは、アメリカのTVドラマで、悪魔や悪霊と戦う兄弟の話。呪いや悪魔封じが本当に効くものという前提で作られている。サード・シーズンまで見ました。

〈EXTRA・2〉
 こんな試合の楽しみ方もある(か?)。でも多くのファン、サポーターはやはり試合での喜怒哀楽がスタジアムに来る最高の目的。本当は喜楽だけならベストで、怒哀はいらないだろうが、両方あるのが勝負の世界だ。怒哀を受け止めざるをえないときもあるが、喜楽のときは思い切り発散したい。そんな、プロスポーツ観戦の大きな喜びの時間は、一律にルール化できるものではないだろう。

〈EXTRA・3〉
   「2009レッズサポーター望年会」のお知らせ
<日時>12月13日(日)14時〜16時半(受付開始13時半)
<会場>埼玉スタジアム2002 ボールルーム 
<会費>一般 5,000円/小中学生 2,000円(幼児無料)
<定員>150人
<主催>実行委員会
<開催趣旨> 
・今年を忘れる会ではなく、希望を来年に広げる会です。
 ※日ごろ一人あるいは少人数で応援している人たちも集まって、仲間との絆を確認し合いましょう。
・ミニトーク、参加者交流ゲームなど。
<参加申し込み方法>
・Eメールで HAG03546@nifty.ne.jpへ。PCから返信できるアドレスからお願いします。
・メールの件名は「望年会○○○○●人」としてください(○○○○は代表者のフルネーム、●は参加人数)
 ※たとえば、清尾が計4人で申し込む場合は「望年会清尾淳4人」となります。
・代表者の氏名、メールアドレス、携帯電話、同伴者全員の氏名(小中学生の場合はその旨)を添えて申し込んでください。
・一次締切 11月30日(月)
 12月1日以降、応募者全員に参加の可否を返信します。空きがある場合、さらに告知します。
・お願い 申し込みの際、過去の望年会に参加したことがある場合、感想や期待などを添えてください。このコラムで紹介し、会運営の参考にさせていただきます。
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