Weps うち明け話
#215
今季のソウカツ・1 勝敗の順序が違ったら…
 今季のリーグ戦の結果が同じで順序が違っていたらどうだったろうか。
 たとえば、終盤の磐田戦、京都戦、鹿島戦がシーズン半ばにあったら。
 この3試合には共通して見られたプラス面とマイナス面がある。プラス面は速いパス回しで相手陣内に攻め入り、チャンスを作ることができたこと。その部分は非常に楽しく見ることができた。マイナス面は、その時間帯に得点があまりなかったこと。そして、その良い時間が90分続かず、後半の途中からガクッと落ち、さらにその時間帯に失点してしまったことだ。磐田戦は、その後同点、逆転ゴールを挙げることができたが、京都戦と鹿島戦は、得点することができなかった。3試合で1勝2敗というのは、決して良い成績ではないが、この3試合がシーズン半ばに来ていたらどうか。その後への希望が大いに持てたのではないか。
 また序盤の第2節から第10節まで9試合負けなしという時期があったが、それがシーズンの終盤に来ていたら、大いに盛り上がって閉幕を迎えることができたかもしれない。しかしそうなれば、あの7連敗が序盤にあったかもしれないわけで、それはたまったものではない。今季は、リーグ前半に内容と勝点の貯金があったことで、後半の連敗中も忍耐できたというのは否めないだろう。
 1試合の前半だけ見て、良かった悪かったと評価しても、それはサッカーの全体を表わすことにはならないのと同じように、1シーズンのある時期だけを切り取って、そのシーズンのレッズを断じることは正確ではない。また評論家と違い、サポーターは純粋に客観的になることが難しいから、試合が終わった直後に、冷静にプラス面とマイナス面を振り返るのは簡単ではない。やはり劇的な勝ち方はうれしいものだから。
 そういう意味では、最終節が終わって2週間以上たったいま、いろいろな試合を思い出して、どこが良くて何が悪かったのか、それは相手によるのか、チームの成熟度によるのか、メンバーによるのか、はたまた運不運が作用しているのか…。そんなことを想像するには良い時期なのだろう。新しいシーズンが始まったら、興味はそっちに行ってしまうのだろうし。

 総括、というときちんと体系だっていなくてはならないと思うが、想像ならあっちこっち跳んでも構わないだろう。就職活動を略してシュウカツと呼ぶようになったようだし、最近ではコンカツという言葉もある。だから、2009シーズンのレッズを振り返って、いろいろと自由に想像する活動、ソウカツを今季の更新が許す限りやっていこうと思う。
(2009年12月21日)
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