Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#219
今季のソウカツ・3 自分はどうなのよ
 クリスマスという、古来の日本にはなかった風習、しかも本家のキリスト教圏の過ごし方とも違うような時期が終わると、もう6日間しかない年の瀬。この短い間にいろいろなことを決着しなくてはいけないムードが好きではない。「やり残し」とか「越年」というと、マイナスイメージがあるが、どうして1月になってからやってはいけないのか。そりゃあ、僕の子どものころの正月と言えば、店はほとんど閉まっているし、仕事をしているところを見るのはバスの運転手と車掌ぐらいだったから、何となく31日までにやることを済ませてしまわないといけない気がしていた。でも最近は、元日から営業している店は山ほどあるし、働いている人もたくさんいる。
 3が日をのんびり過ごしたい人やレジャーの予定を入れている人は、その分今のうちに働かないといけないのだろうけど、1月1日に原稿を書く気になれば、別にいつものペースでいいじゃないか…、というのはやっぱり言い訳か。このコラムも今日が年内最後の更新。今季のソウカツは、やはり今年中にしか書けない。

 やれば良かったな、と思うこと、やりたくてできなかったことは今年もたくさんあった。
 今年、例年と違ったのは監督とサシで話す機会が激減したことだ。MDPの巻頭には去年まで監督のメッセージが載っていた。直接書いてくれた監督もいれば、後述筆記したこともあるし、取材形式で聞いた話をまとめてOKをもらうというやり方もあった。
 いずれにしても監督との接点は多かったのだが、今年はフィンケ監督のメッセージをしょっちゅう発信していた。これ以上、毎回何を語るんだ、ということで、結果的に3回しかMDPにメッセージを載せられなかった。ちょこまかと立ち話はしていたが、やはり時間を取って取材をしないと、聞けないこともある。

 英語での指導を選手たちは本当に理解しているのか?
 実のところ選手たちの体力はどの程度なのか?
 バイタルエリアの周りで回していてシュートをあまり打たないように見えるのは監督の指示なのか?
 得点では原口より高原の方が多いが、原口を先発で使い続けるのは何故か?
 あの複数のゴールを置いたミニゲームは、どちらかというと守備の練習に見えるのだが?
 そろそろ、「契約したときの経営者が変わってしまった」と言うのは止めた方がいいと思うのだが?
 そもそも「土台作り」と「結果を出す」ことを対立させてとらえるのは間違いだと思うのだが?

 MDPにサポーターから寄せられた意見や質問もあるし、自分で思いついたこともあるが、素朴すぎる疑問というか雑談に近いので合同記者会見ではなかなか聞けなかった。選手の体力のところだけ、チャンスがあったので年末の会見で聞いたが。
 来季はどうするかまだ決まっていないが、毎回のMDPにメッセージを載せることはなくても、浮かんだ疑問をぶつける機会は増やそうと思う。監督からの発信が激増した1年だったが、本当にファン・サポーターが聞きたいポイントにヒットしていないのでは?という思いもあった。そこは僕の大きな反省点だ。

   *    *    *

 26日にサポーターの飲み会にお邪魔したが、そこで「御用記者、清尾」と言われた。いや、罵倒されたわけではなく、そういうふうにも言われてますよ、と冗談めかして言われたのだ。#206を書いたことで、特にそうなったらしい。
 御用記者と呼ばれることに抵抗はない。ただ僕が「御用」を務めるのはクラブではない。クラブ関係者は「あんなクラブに対して文句の多いヤツ、何が御用記者だ」と思っているかもしれない。フィンケ監督でもない。正直いえばサポーターでもない。浦和レッズの御用記者です。
 村松友視さんの「私、プロレスの味方です」という本が好きだったが、そんな感じで「私、浦和レッズの御用記者です」と言いたい。だから長い目で見て浦和レッズのためにならないことは書かないと思う。完全に浦和レッズに偏っている。今後もそれでいきますので、よろしく。
 今年もつき合っていただいて、ありがとうございます。来年は1月5日にお目にかかります。
(2009年12月28日)
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