今日の午後、柱谷幸一新GMの記者会見があるが、残念ながら出席できない。
第13回全日本女子ユース(U-18)選手権で、大分で行われている。
クラブのオフィシャルサイトにもあるように、浦和レッズジュニアユースレディースは1次ラウンドを勝ち抜き、3年連続ベスト4に進出。7日の準決勝では静岡県の藤枝順心高校を3-1で破り、2年連続で決勝に進んだ。準決勝は、前半22分、栗島朱里の縦パスを橋本舞がゴール左で受けてシュート。GKに当たったこぼれを再び拾って右後方の岸川奈津希に落とし、岸川が強烈なミドルを放って先制した。さらに41分、石井咲希の右クロスから橋本が2点目を決めた。
後半3分、ゴール前に抜け出された相手をエリア内で倒し、PKを与えて1点を返された。しかし、その後は反攻に来る藤枝を要所で抑え、25分には、後藤歩美の縦パスに追いついた橋本が左サイドを破り、相手のプレッシャーをかわしてゴール前に送り、大宮玲央奈がDFと交錯しながら3点目を蹴り込んだ。
藤枝順心は前回大会でもベスト4まで進んだ強豪。平均の体格ではレッズを上回る。珠際に人数をかけて前線を目指し、レッズも何度か決定的な場面を作られたが、GK池田咲紀子が絶妙のポジショニングでゴールを守り、PKによる1失点に抑えた。
レッズジュニアユースレディースは、本大会4年連続出場。06年度は1次ラウンドで敗退。このときは藤枝順心に敗れた。07年度は準決勝で日テレ・メニーナに敗れ、3位に終わった。昨年度は準決勝でメニーナを破ったが、決勝で熊谷紗希、後藤三知、櫻本尚子(いずれも現在浦和レッズレディース)らを擁する常盤木学園高校に負けた。
7日、別会場で行われたもう一つの準決勝では、常盤木がメニーナを3-0で下した。ジュニアユースレディースを主人公に見れば、前述したように、毎年成績を一つずつ上げており、今回は常盤木に雪辱して初優勝を果たす番だ。しかし、そんな筋書きが決まっているわけではない。常盤木は本大会4連覇を狙う、文字どおりこの年代での女王だ(Uー18だから王女か?)。今日の決勝は、苦しい試合になるだろうが、僕はジュニアユースレディースの選手たちの技術と自信、そしてリベンジの気持ちに期待する。
昨年度の決勝に出ていた選手の中で高校3年生は1人、現在アルビレックス新潟レディースにいる山崎円美だけだった。つまり今回、出場している選手のほとんどが1年前、常盤木に完敗した経験を持つ。それを苦手意識にするか、雪辱を誓う心にするかは彼女たち次第だが、09シーズン、関東リーグで大学生相手に健闘してきた自信、本大会関東予選でメニーナを破り初優勝した自信、それを今回戦う力に変えることができる選手たちだと僕は思う。
準決勝では交代を含め出場した14人のうち、4人が中学生だった。ジュニアユースレディースの中学生たちは夏の全日本女子ユース(U-15)選手権で2連覇を果たしており、優勝の喜びを知っている(田中花梨は中学1年生だから連覇はしていないが)のも、最後まであきらめない力になるはずだ。
決勝は午前11時からと早い。もう選手たちはとっくに起きて、身体を動かしているだろう。他の公式戦より長い45分ハーフ(なでしこリーグにも出場している竹山裕子は別にして)、しかも2日連続の準決勝、決勝と、決して良い条件ではないが、強豪相手に面白い試合を見せてくれるはずだ。ちなみにテレビ埼玉のスタッフも取材に来ているので、来週のGGRで準決勝、決勝の様子は見せてくれるだろう。 |