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Weps うち明け話
#243
戦うジュニアユース
 浦和レッズジュニアユースが日本クラブユース選手権で、2年ぶりにベスト4に入った。毎年、大会の日程が出るたびに、いつ行けるか気を揉むことになるのだが、今回は8月17日のJリーグとのハシゴを初日として、昨日の決勝トーナメント1回戦、今日の準々決勝と3試合取材することができている。明後日の準決勝は、なでしこリーグカップの決勝もあり、迷うところだったが、スタッフとの協議の結果、僕がJヴィレッジに行くことになった。
 今季のチームは戦うということを前面に出した選手たちばかりで、試合前から試合後まで近くにいるこちらまでテンションが上がる。リザーブのメンバーが先発の11人を送り出すところ、キックオフ前にイレブンが胸のエンブレムをつかんで集中するところ、苦しい時間帯にベンチの選手が自分のウォーミングアップをしながら声をかけるところ、ピッチの選手たちが80分間(1次ラウンドは70分)、全力を出し尽くすところ、もちろん点が入った瞬間の喜びなど…。
 チームとして当たり前なのかもしれないが、選手に話を聞くときにも、それはヒシヒシと感じる。こちらの目をしっかり見て答える選手が実に多いのだ。トップはもちろん、ファミリーの試合でもレッズに傾倒して取材している僕だが、今年のジュニアユースにはひときわ引き込まれてしまう。

 きょう20日の相手、横浜F・マリノスは強かった。主導権を握られる時間帯が多かったのは大会中初めてだし、アディショナルタイム(ああ、文字が多い!)がとてつもなく長く感じたのもこれまでなかった。その相手に勝ててベスト4入りしたというのは、間違いなく全国の強豪の仲間入りをした、と言っていいだろう。今季の3年生はほとんどが今年になってからレギュラーになった選手。全国大会は初体験の者が多い。これで自分たちの実力に自信を持っていい。そして今日、苦戦したことで、それは過信にならずに済むだろう。
 明後日の準決勝の相手は清水エスパルス。勝てば23日に、サンフレッチェ広島対ジュビロ磐田の勝者と決勝を行う。いずれも関東のチームではなく、対戦相手の顔ぶれからも「全国一を争う」という実感がわくはずだ。
 準決勝からはJヴィレッジスタジアムで試合が行われる。胸を張って、自分たちの戦いを多くの観戦者に見せてほしい。
(2010年8月20日)
〈EXTRA・1〉
 で、明日はJリーグ。なんだかクラブユース選手権の合間に湘南戦の取材に行く感じだが、もちろんそんな軽く考えているわけではない。17日の仙台戦は、5月8日以来のホームゲームでの得点を見たが、5月5日以来の勝利はおあずけだった。選手は全力を出している。だが、勝利を得るために、
 あと少し何かがまだ必要なのだろうか。いまサポーターの後押しはフルスロットルと言っていい。仙台戦、入場者は多くなかったし、北ゴール裏にも空席があったが、後半僕の背中から聞こえる声のボルテージはそんなことを感じさせないくらい高かった。
 名古屋戦のあとブーイングでなくコールで選手を送り出したこと、帰りの選手バスもコールで見送ったこと。「とにかく今は勝利のために」という気持ちが痛いほど伝わってくる。本当にこれに応えるために選手は全力のさらに上を出して欲しいものだ。表現が非科学的だが。
〈EXTRA・2〉
 仙台戦の前日、大原で橋本代表が記者に囲まれて受けた質問。「名古屋戦のあとのサポーターの対応に驚いたのですが、試合前に何か頼んだのですか?」。
 僕が吹き出した理由については書かなくてもいいだろう。でもレッズのことをよく知らない記者がそう思うほど、いまレッズサポーターは勝利のために一丸となっている、ということを示すエピソードだ。レッズにおいては、サポーターがアクションを起こし、それにクラブやチームが応える、という関係が多い。今回も間違いなくサポーターから、投げかけられているのだ。クラブとチームはしっかり受け止めなければならないし、こたえを出さないといけない。
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