Weps うち明け話
#293
アドバイザー
 6月21日の火曜日、レッドダイヤモンズ後援会の運営委員会に出席した。

 僕は後援会の結成前からいろんなお手伝いをし、結成後は運営委員として長く活動させてもらったが、だんだん仕事も忙しくなってきて、思うように活動に参加できなくなってきたので、数年前からアドバイザーという肩書きになって、一歩引かせていただいた。
 アドバイザーになってからも、月に1回程度開催している運営委員会の案内はいつもいただくが、会議に出てもそこで決まった活動に参加できることが極めて少ないので、ふだんは欠席させてもらっている。年に何回か、大きなイベントのときに手伝いに顔を出すぐらいだ(会報の1面の原稿と写真は毎回担当させてもらっているが)。

 しかし今回は、定例会議ではなく臨時会議で、テーマは後援会が元気になるための、つまりはレッズを元気にするための方策を考えるブレーンストーミングだということだったので、MDPの編集も一息ついたところで、出席させてもらった。  詳しい内容は省略する。いずれ正式なイベントとして告知されるだろう。僕が今回言いたいのは、後援会の運営委員さんたちの熱意についてだ。
 ある人が言った。「いまレッズが元気がない。こんなときこそ後援会が頑張ってレッズを元気にしよう!」
 レッズに元気がなければ、後援会も元気がなくなってしまうのではなく、後援会がレッズを引っ張っていくつもりで、アイデアも出し、行動もしていこう、というその気持ちは、僕たちが19年前、浦和にプロサッカークラブができるのなら、その後援会組織を地元で作って盛り上げようと、そしてJリーグ開幕後は、今は結果が出ていなくても、いつかはレッズを世界一のサッカークラブにするんだと、毎晩のように集まって相談していた、あのころと何ら変わっていない。

 後援会も年々、ある意味では「ちゃんとした」団体になってきて(昔は、気持ちが先走っていた)、落ち着いた運営をするようになってきたと思っていたところだった。組織の運営が「ちゃんとして」くると、活動内容がおとなしくなってしまったり、そこに携わる人たちがアクティブでなくなったりするのかと懸念していたのだが、そうとは限らない。少なくともレッズの後援会は、誕生のときの思いを(人はずいぶん変わってきているのに)受け継いできている。そのことが非常にうれしかった。

 福岡戦で久しぶりに白星を挙げ、とりあえず順位は降格圏から外れたものの、勝点はまだ危険地域にとどまっているレッズ。後援会は、試合でチームを直接応援するというよりは、スタジアムで応援する人を元気にする活動を行っていると言っていい。ある意味では、MDPの役割とも似ている。今後、僕も後援会の活動のため、昔ほどではないにせよ、何らかの役に立っていくようにしたい、と思った日だった。

(2011年6月24日)

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