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Weps うち明け話
#302
代表
 シーズンの最中、しかもあまりレッズの成績が良くないときの代表招集というのは微妙な感覚になる。特にリーグ戦が空いて、この時期に少し休んで欲しいと思う選手が選ばれ、しかも海外遠征もある、ということになると複雑ではある。だが、それはこちらの勝手な見方であり、選手本人にしてみれば誉れだし、飛躍のチャンスだ。
 今回、日本代表のメンバーに選ばれた原口元気もそうだろう。昨日、大原で会った時間にはその事実を僕が知らず、話を聞けなかったが、彼もきっと心の中でガッツポーズをしたに違いない。しかも親善試合ではなく、ワールドカップ予選に臨む代表だ。出場するかどうかはわからないが、柏木と2人、頑張ってきてほしい。リーグ戦でフル出場が続き、疲れもたまっているだろうが、今はそれよりもモチベーションが身体を動かす時期だろうと信じたい。

 もう一つ気になるのはU22代表だ。
 来週前半に行われる同代表候補合宿に呼ばれた峻希、直輝、水輝の3人のうち、その後に発表される五輪予選に臨むメンバーに誰が入るのか。原口も招集される可能性があるとすれば、何と09年にレッズユースからプロになった5人のうち、期限付き移籍中の永田拓也を除いた全員が、ロンドン五輪を目指す代表候補となっているということで、以前から予想していたことではあるけれど、現実にそうなってみて、やはりうれしい。
 もちろん五輪予選代表に選ばれると9月17日(土)の清水戦には出られず、9月24日(土)の鹿島戦は、鳥栖でマレーシアと試合をした3日後になるのだから、その点だけで考えればレッズにとってプラスとは言えないのも重々承知なのだが。

 98年の鹿島は、小笠原や本山、中田といったルーキーたちは、リーグ戦ではベンチに控えながら、翌年ナイジェリアで行われるワールドユースのアジア予選のレギュラーとして活躍し、経験を積んでいった。彼らを先発で使わなくてもよい鹿島のチーム事情だったということだ。
 しかし当時のレッズにはそんな余裕がなく、小野伸二がチームでもレギュラーというより中心選手、ユース代表でもレギュラー、さらにはA代表にも選ばれるなど、八面六臂の活躍だったが、正直それでは疲労が大変だっただろう。僕は伸二のスーパーぶりに感心しながらも、「今」を勝ちながら、将来の勝利の保障も作っていける鹿島の選手構成をうらやましく思っていた。
 現在のレッズでは、水輝以外の3人はチームでも先発だが、彼らの台頭で押し出された格好になっている“先輩”選手たちも、実力は遜色ないはずだ。五輪予選代表に選ばる選手が多ければ多いほど、逆にしばらくベンチを温めている選手、先発から外れている選手にとってはチャンスが広がることになるし、それがシーズン終盤あるいは来季以降に向けたチームの底上げにもつながる。
 一方、五輪予選代表の選手たちにとっては一生に一度だけの、栄誉ある過酷スケジュールだ。アテネ五輪予選のときは、達也や啓太も同じ苦労を味わってきたはず(だと思う、具体的な日程と出場・欠場は忘れた)。健康を損なうようなことになってはいけないが、多少の疲れは押して頑張り続けるのも、また良い経験になる。
 いずれにしても原口を含めた4人には、ロンドンへの道を切りひらくのに自分たちが欠かせない選手であることを示してきて欲しい。
(2011年8月26日)

EXTRA
 2009年12月25日掲載の「#218 みんなで残そう」で募集した「私の1999.11.27」ですが、ようやく収める場所ができそうです。現在、清尾が代表を務める株式会社清風庵のホームページを作成中で、その中のコーナーに収容したく考えています。応募していただいたみなさん、1年半ぶりになってしまいますが、大変お待たせしました。
 なお、手記をいただいたみなさん、それぞれに掲載について可不可のお問い合わせをメールでしていますが、何かの都合でご覧になっていない方もいると思います。まだ清尾からのメールを受け取っていない方は、再度ご連絡をいただければと思います。
 清風庵ホームページのスタートは、またお知らせします。

(2011年8月26日)

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