Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#304
残り10試合の構え
 #303は長くなるので、あそこで切ったが読み返すと、自分の仕事が大変だけど前向きにやるから、という、良く言えば「頑張り宣言」、悪く言えば「自慢話」のようだ。本当に言いたかったのはここから。

 それにしても、こういう複雑な日程を迎える前に、気がかりは一つでも減らしておきたかった。もちろんリーグ戦の話だ。
 8月を終わって16位の甲府と勝点7差の13位、残留争いから完全に脱したとは言いがたい位置だ。
 7月30日の川崎戦を終わった時点でも同じ16位と勝点7差だったが、8試合負けなしで上がってきたときと、8月の5試合を1勝1分け3敗で終えた今とでは、今後に向けた気分が違う。
 6月22日から7月30日までの8試合で得た勝点は16。1試合平均勝点2というのは、優勝争いに匹敵するペースだ。一方、ここ5試合で得た勝点は4。1試合平均1を切るというのは残留争いのペースだ。1試合ごとに一喜一憂するのは正しくないが、何試合かまとめると傾向が見えてくる。今のペースを何とかしなければならない。
 もちろん10試合残して首位に勝点22差というのは、数字上は優勝の可能性だって残っている。だが、この時期にまず見なくてはならないのは、16位との差だろう。甲府が勝点21ということは、最終的な残留ラインは低くて32、高くて42。中を取って36〜37というところか。まずは早くレッズの勝点を37まで持って行くこと、それが今の時期の最優先課題ではないか。

   数字上の可能性がある限り、屋上に掲げた目標の旗をしまうことはない。だが、1階にいるものは2階に、2階にいるものは3階に上らなければ屋上には絶対に到達できないのだから、目標とは別に、現実的な課題をどこに置くのかクラブは示した方がいい。毎試合勝つためにやる、といっても当面目指すものは何なのかが一致していないと、戦うときに一つになりにくいからだ。それはレッズに限らず、良くも悪くもはっきりした何かがかかっているときの底力を考えればわかる。レッズのリーグ初優勝がかかった06年の最終節。または神戸が「埼スタの奇跡」とか「12.4の奇跡」と呼んでいる昨季の最終節が思い出される。
 もし山形、清水、鹿島に3連勝できれば――今季リーグ3連勝が1回もないのに、苦手なチームばかり相手によく言うよ、と言われそうだが――、勝点37となり、残留争いには一区切り付けられる。そこから、さらに上を目指すなり、いろいろな意味で来季の準備をするなりすればいい。残留争いという気がかりを1節でも早くなくすことが、次の仕事をしやすくする。遅くなれば遅くなるほど余裕がなくなってくる。
 残り10試合、というのはそういう構えをすべき時期だと思う。

(2011年9月6日)

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