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Weps うち明け話
#308
二重の期待
 浦和レッズが公式大会の準決勝に進むのは、92年から数えてこれで14回目となる(内訳はクイズ代わりに考えてください)。

 #307で、勝つことによって自信と勢いがつくというプラス面もあるが、当然試合数が多くなり残留争いのリーグ戦にはコンディション面で悪影響が出るのが心配、ということで諸刃の剣のようなもの、と書いた。
 昨日のC大阪戦、試合終了直後のピッチを見て、もう一つのプラス面を今さらながら発見した。僕のカメラに収まっているそのカットは、野田紘史、濱田水輝、青山隼、小島秀仁が集まって勝利を喜び合い、加藤順大がそれを労っている、というシーンだ。今季が始まったころの先発メンバーではなかった選手たちがこの日の勝利に貢献したということ。出場停止、ケガ、代表選出などで少なくない選手が不在というチーム事情の中で出番が回ってきた選手もいるし、着実に足場を固めている選手もいる。いずれにもしても試合でやれる選手が増えてきたことは間違いなさそうだ。9日の準決勝、12日の天皇杯を経て行われる15日のリーグ戦も、誰が出るかわからないが、総力戦とならざるを得ない。きっかけはどうあれ、出場機会を得た選手が勝利によって自信を深めていくことを期待している。

 もう一つ。昨日の写真を整理していて、思い当たったことがある。
 準決勝進出を決めた後だから、みんな喜んでいるのは当然だが、中でも梅崎司の喜びようが最もすごかった。90分フル出場で、決勝点をアシスト。結果を出しての勝利だし、今後の自分自身への期待なども大きくなっただろう。あの「やったぜ!」という笑顔は見ていても気持ちが良い。そして本人は考えていないかもしれないが、ナビスコ杯ということを思うと、僕は感慨深いものがある。
 08年、優勝争いをするチームで戦うためにレッズに移籍してきた梅崎。だがチームの調子は上がらず、自分自身の出場機会も増えない中、古巣の大分トリニータがナビスコ杯で初優勝を果たした。レッズへの移籍を後悔することはなかっただろうが、勝手に本人の胸中を思って僕は複雑な気持ちになったものだ。今度は自分の力で決勝進出、そして自身の初タイトルに近づいてもらいたい。
 9日は、マルシオが出場停止から戻るが、今度は直輝が出場停止。原口もまだ代表から戻れない。梅崎にかかる期待は二重の意味で大きいのだ。

 今季、C大阪とはリーグ戦のホームで引き分け、アウェイで負けた。そしてナビスコカップではレッズが勝った。
 あれ?G大阪とも…。
 関係ない。勝負を決めるのは選手とサポーターの力だ。
(2011年10月6日)
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