Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#310
準決勝第2戦
 ああ、とうとう前日になってしまった。
 今回のナビスコ杯決勝は、準決勝からの日数が短く、本日発売になったMDP決勝特別号の製作日程も少なかった。
 さらに、決勝に進んだらMDP特別号を出す、というのは決まっていたのだが、すぐにリーグの大宮戦が控えていたので、それが終わるまでは何も手がつかず、26日にようやく特別号が手を離れたと思ったら、3日の磐田戦の準備が…。ということで今になってしまった。

 更新が遅れることなど日常茶飯事なのに、何をくどくど書いているのかと言うと、ここに書くのは横浜F・マリノス戦が終わった日に思いついたこと。日がずれてしまったのを残念に思うと共に、読む人は、10月22日(土)の後のような心境に戻ってもらうとありがたい、と言いたいのだ。では始めます。

 15日(土)、大宮に負けた後、世界の色が変わって見えた。勝負だから負けることもあるとは思っていたが、こんな心境になるとは思わなかった。
 リーグ戦での残留争いは、もう勝ち続けるしかない。甲府もまさか残り全勝は難しいだろうし、追われる者より追う者の方が強い、ということもある。だが、ナビスコ決勝はどうする。こんな気持ちで戦えるのか?発売後、すぐにチケットは完売したが、レッズサポーターのモチベーションはどうなるんだ?
 そんなモヤモヤした思いを日曜、月曜と抱いていた。火曜になっても何も状況は変わっていないが、僕は時間が経つと気分が切り替わるところがあるから、MDPナビスコ決勝特別号の製作を粛々と進めていた。

 そして22日の横浜FM戦だ。
 試合前の雰囲気から始まって、試合内容、結果、その後のムードはあらためて書かない。はっきりと言えるのは、僕の気分は完全に変わっていたということだ。
 10月10日から14日までは、ナビスコ杯準々決勝、準決勝のサッカーをリーグ戦でもやって、残留争いに勝利しよう、というのが合言葉だった。それは大宮戦で実らなかったのだが、今度は逆に、リーグ戦の=横浜FM戦のサッカーをナビスコ決勝でもやってくれ、という思いに変わった。もちろん、さらに次の磐田戦にもつなげるということだが。
 1試合でこんなに気分が変わるのか。一喜一憂してはいけない、と言われるが、今回の「一喜」は一過性のものではないように思う。
 監督が目指すサッカーと、選手がやりたいサッカー、身についたサッカーがマッチしているように思えた。普通なら監督就任3日目で、そんなことはないのかもしれないが、逆に2日間しかなかったから、堀監督は自分の志向するサッカーができると思われる選手を選んだのだろう。それがレッズユース出身者であるのは、うなずけることだ。そして、ほかにもそういうサッカーを得意とする選手がいた。
 これは今後も十分期待が持てる。失うものは何もないから思い切ってやる、という気持ちで臨んだ準々決勝、準決勝よりも、積極的にこういうサッカーをするんだ、というものが選手の中に描かれているからだ。もちろん監督の設計図によって、だ。一過性の勝利ではなさそう、という感触は間違っていないと思う。

 試合が終わって選手たちと話をしているうちに、まるで今日がナビスコ杯の準決勝みたいだったな、という感覚にとらわれた。
 決勝への出場権を得たのは、もちろん10月9日(日)のガンバ大阪戦だ。だが決勝をポジティブな気持ちで戦うことができるのは、この横浜FM戦があったからだ。この試合がなければ、決勝を戦うのにふさわしくないムードで臨んでいたかもしれない。言ってみれば、22日は、2回目の準決勝だった。これで名実ともにファイナリストになった。そんなことを思いながら日産スタジアムを後にした。

 あと20時間ほどで、通算4度目のナビスコ杯決勝。天皇杯も2回経験しているから、もうドキドキはしない。
 だがワクワクはしている。
 今季2回対戦した鹿島相手に、そのときと違った戦いができるかもしれない、ということ。 
(プロでの)決勝を初めて経験する選手たちが明後日以降、どう変わっていくか、ということ。
 でも、一番ワクワクするのは、ふだん埼スタで見ているレッズサポーターが、どんな顔をして、この日を迎えるのか、ということだ。だから明日は、久しぶりに始発電車で国立に行くことにしよう。
(2011年10月28日)
EXTRA G大阪との準決勝の日は、試合前から「勝って決勝特別号を出そう!」とクラブのスタッフから何度も声をかけられた。「勝ったら」出しますか?と仮定で聞くのが何となく嫌で、それまで話題にはしてこなかったのだが、何人もからそう言われることで、この決勝特別号の存在が、クラブのスタッフにとっても、ファイナリストの証として、歓迎されていることを知った。
 今回は国立競技場内の売店にも置けるように交渉を重ねて、初めてそれが実現した。前日に入手できなかった人も、スタジアムで購入することができる。ただし、開門までは買えないから、可能な人はセブン-イレブンや与野フード、レッドボルテージで手に入れて欲しい。「MDP余分に持ってるよ」という仲間も少しはいるはずだが、今回は多くないから。
(2011年10月28日)
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