Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#341
7月17日
 1年前。レッズの広報部長から携帯にメールが入ったのは、赤羽から京浜東北線に乗り換えてすぐだった。ジュビロ磐田戦でエコパに向かう途中、森孝慈さんの訃報に接し、どうしよう?降りようか、と迷った。だが思い直した。自分がするべきことは、それじゃない、と。エコパでは、クラブスタッフに「今日は勝とうね」と言うのが精いっぱいだった。それ以上何か口にすれば、目からも何かが出て来るに違いなかったから。

 あれから1年間。スタジアムで、居酒屋で、車の中で、いろんな人と森さんのことを語り合った。自分の知らないエピソードはもちろんいっぱいあったが、どれも僕が知っている森孝慈さん、そのままだった。
 一昨日、浦和駒場スタジアムのリニューアル記念イベントとして行われた「浦和レッズOB対ザ・ミイラ」に際しても、ベンチの中に森さんの写真が飾られていた。93年の監督時代、試合で指揮を執っているときのものだった。
 集まったOBは40人。全員が一度は浦和レッズのユニフォームに袖を通した人たちばかりだ。相手のザ・ミイラを主宰する望月三起也さんは、昔からの三菱ファンで、森さんとも親交があった人だし、スタジアムの記念イベントではあったが、森さんの一周忌にこれほどふさわしい試合もないな、と思ったものだ。

  7月17日は、シーズンの半ばではあるが、自分がこの1年間、何をやって来たか森さんに報告する日でもある。ふだん、ちょっとした苦労に日和ってしまったり、狭い心根で他人を批判したり、忙しさから予定を変更したり、そんな弱い自分が顔を出すことがあるが、本当にそれで良かったのかどうかを問い直す機会だ。
 この年齢になってまだ、故人を頼らなければ自分を律しきれないというのも情けないが、このサボりたがりの性格は(だいぶ直ったとはいえ)死ぬまで続くだろう。そんな僕でもシャキッとさせてしまうほど、森孝慈さんの名前は"威力"がある。

 スピラの完全移籍に続いて、峻希とセルヒオのレンタル移籍が発表された。峻希とユースで同期だった阪野豊史の来季加入内定も発表された。今季の後半の戦力、来季の戦力はどうなるのか。
 リーグ後半戦はドローで幕を開けた。前半戦の開幕、0−1に比べて前進だと言えるのか、それとも下位のチーム相手に取りこぼしたと言うべきなのか。あるいは同じ相手に2試合引き分けたことをどう評価するのか。
 来週、再来週とホームゲームが続く。相手はいずれも前半戦で終盤に追いつかれて引き分けた磐田とF東京。この2試合に連勝することは、チームの前進を示し、上位をキープし、暑い中スタジアムに来てくれた人たちに最高の満足を与えることになる。そのために何をすべきなのか。

  やるべきことは山ほどあるのだから、本当にしっかり取り組んでいかなければ、結果としてどれもこれも手抜きになってしまう。今週末は公式戦がなく、昨日までちょっとゆったりした気分でいたのだが、今日の日付のおかげで戦闘モードに戻った気がする。

 夜は焼肉が食べたくなってしまった、ということもあるが。
(2012年7月17日)
EXTRA
 MDP411号で募集した、宇賀神友弥選手の陶芸作品プレゼントの応募締切は本日です。メールでもOKなので、まだ間に合います。応募要領はMDP411号の30ページをご覧ください。

(2012年7月17日)
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