平成19年度地域密着型金融推進計画の取組み施策
当金庫は、地域密着型金融推進計画の重点強化期間(平成17年4月1日~平成19年3月31日)として、「事業再生・中小企業金融の円滑化」「経営力の強化」「地域利用者の利便性向上」の3項目を重点項目と位置付け、コラボ産学官埼玉支部の創設、創業支援融資制度の導入、事業支援を目的とした各種ファンドの創設、参加等、様々な施策について積極的に取組み、すべて計画通り順調に実施することができました。
また、計数目標につきましても、不良債権比率4.76%、自己資本比率9.75%、コア業務純益98億円の結果となり、ほぼ計画通り達成することができました。
過去の推進期間において、各種の重点施策に取組み、大きな成果を挙げることができましたが、一方、一部の施策につきましては、更なる完成度の向上を目指し、今後の地域密着型金融の推進のなかで、引続き取組んで参ります。
計数目標項目 | 目標値 | 実績値 |
---|---|---|
不良債権比率 | 6%程度 | 4.76% |
自己資本比率 | 9%台 | 9.75% |
コア業務純益 | 100億円 | 98億円 |
主な取組施策
(1) ライフサイクルに応じた取引先企業支援の一層の強化
1. 新事業を創業されたお客さまに対する経営相談態勢の整備・強化
チャレンジサポートローンをご利用者の方を対象に経営相談に応じる態勢を整えます。2. お取引先企業の業績管理と成長段階に合わせた経営相談・資金繰り支援体制の強化
お取引先企業毎のリレーションシップを強化し、新たな資金ニーズへの対応態勢を強化します。3. 動産担保融資の早期導入
不動産以外の動産(在庫や機械設備等)・債権(売掛金等)などの流動性の高い資産を担保とする融資(ABL)の導入を早期実現します。
(2) 事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底
1. 目利き機能の向上策としての技術評価手法の習得による人材育成
技術士会との連携により技術評価手法の知識を持った人材を育成します。2. 業種別専担者制の強化による審査能力の向上
お客さまのニーズが多い業種につきましては、その事業価値を適正に見極めるため、業種別審査専担者の配置を拡大します。3. お客さまのニーズに即した各種融資方法の取組みへの実現
多種多様なお客さまのニーズに応えるため、各種融資方法の積極的な取組みを検討し実現します。
(3) 地域の情報収集を活用した持続可能な地域経済への貢献
1. 県環境保全支援策としての「みどりの積金」の取扱い実施
環境応援定期積金「みどりの積金」を発売し、販売額に応じ環境保全のための寄付金を贈呈します。2. 金融経済教育、インターンシップ制度の受入態勢の整備
埼玉県の小中学校がおこなう金融経済教育、及び大学がおこなっているインターンシップの積極的な受入をおこないます。3. 埼玉県の少子化、子育て支援事業と連携した取組策実施
埼玉県の少子化、子育て支援事業と連携し、社会的支援策を実施します。
(4) その他の重点施策
1. コラボ産学官埼玉支部活用によるお取引先支援強化
コラボ産学官埼玉支部の活用により、セミナー・技術相談会等の開催を実施し、金融以外の分野においても、お取引先を支援します。2. 金融資産運用アドバイザーの配置拡大によるお客さまの資産運用の提案・助言業務の強化
金融資産運用の提案・助言業務をおこなう専担者の配置を拡大し、お客さまのニーズに合った金融商品を提供します。3. 彩の国ビジネスアリーナ2008への出店
彩の国ビジネスアリーナ2008への出店は、お取引先企業の問題・課題解決支援を目的として、毎年継続開催しております。
(5) 計数目標
1. 経営支援対象先数
平成19年度      200先2. 経営計画策定支援先数
平成19年度      100先3. 経営計画策定率
平成19年度      50%