Weps　うち明け話　#1005

沖縄キャンプがあなたを誘う（2020年1月31日） 

  

　金武町のキャンプ場で、あるものを見つけた。

「沖縄サッカーキャンプ2020ガイドブック」

 

　MDPと同じＢ５判の小冊子。28ページからなる。

　この時期に沖縄でキャンプを行うサッカークラブとキャンプ地を紹介する内容で、製作したのは沖縄県。昨年初めて作ったという。

この数年、海外勢を含めて沖縄県でキャンプを張るクラブは増えてきており、今年は29クラブになるという話だ。それぞれの選手・スタッフはもちろん、取材関係者、ファン・サポーターが、宿、交通費、飲食費で落とすお金は、野球ほどではないにしろ相当なものになるだろう。一つの産業に近くなっている。

 

　各キャンプ地でもいろいろ歓迎アイテムを用意してくれているが、このガイドブックは沖縄県のどこで、いつからいつまでどのチームがキャンプを張っているのか一目瞭然。またサッカーファン以外が手にとっても楽しめるように、各クラブからの一言メッセージや、プロが書いたと思われる今季の見どころが載っている。キャンプ場へのアクセスはもちろん、その地域の名物やミニ観光案内もある。製作部数は５万部（昨年は３万部）で、県内のコンビニ、モノレールの駅、ホテルに置いてあるとのことだ。

 

　読ませてもらって思った。

　レッズを始め、各クラブのファン・サポーターが沖縄にキャンプの見学に来て、これを手に取ったらもちろんうれしいだろうが、それ以上にもしかしたら滅多に見ることがない、他クラブのキャンプものぞいてみようか、という気になるかもしれない。

　いや、もし浦和の駅やレッドボルテージに置いてあったら、「お、沖縄はサッカー色いっぱいだな。観光を兼ねて行ってみるか」と旅行の予定を立てるかもしれない。

　それぞれのクラブのキャンプ日程がまとまらないと製作できないから、あまり早くは完成しないだろう。各クラブのホームタウンに置くのが難しければ、旅行代理店に置くとかすればどうか。それも無理なら、送料分の切手を貼った角４の封筒を沖縄県に送れば返送してくれるとか…。

　沖縄県に電話して、いきなりそんな無茶ぶりをしてしまったが、怒られもせず、来年への参考意見として担当の方は聞いてくださった。

 

　沖縄には小野伸二を擁するFC琉球があり、早ければ来季Ｊ１で対戦するかもしれない。そうなれば多くのレッズサポーターがこの地を訪れるだろうが、そのときこの１冊を持っていたら、沖縄の観光地と共にサッカー関連の地を知っているあなたはハナタカさんだ。

　レッズは二次キャンプに入り、練習試合も予定されているから、これから沖縄に来る人もいるだろう（つい、さっきも、行きますというメールが来た）。ぜひ、どこかで入手して欲しい。

 

　お問い合わせは、沖縄県スポーツ振興課　TEL098-866-2708 サッカーキャンプ担当

 

　何ページか、さわりだけ紹介しておきます（許可もらいました）。

 

表紙に我がクラブのエンブレムがあるのはうれしい　            各クラブからのメッセージが掲載

         キャンプの日程やエリアが一目瞭然                      レッズの一次キャンプ地・金武町の紹介

 

（文：清尾　淳）