コラム

parts

parts

parts

parts

parts

back

parts
2002年の準備を説いて回るレッズサポーター
清尾 淳
 


 2002年に向けて、レッズサポーターはどんな準備ができるのか。JAWOC埼玉支部からも、2002年友の会からも具体的な提起みたいなものが、何もない状況で、サポーターは何をすべきか、というのは難しい。

 前回書いた、埼玉県営スタジアムのゴール裏に屋根をつけて、という署名を県知事に提出したレッズサポーターのグループは、Jリーグの試合のたびに「2002年まであと◯◯◯日」「2002年埼玉に世界がやって来る!みんな準備OKかい?」という横断幕を出している。


ホームゲームでいつも掲げられる横断幕

 レッズのホームゲームはもちろん、アウェーにも持っていって、掲出しているから熱心だ。その上、「埼玉に世界がやって来る…」の「埼玉」をその場所によって、「横浜」や「静岡」に差し替えているのだから、念がいっている。ワールドカップの開催場所になっていない、千葉や京都などでJリーグがあるときは、「日本」にしている。大きなお世話かもしれないが、でも実際に準備はOKなどというところは一つもないだろうから、こういう地道なPR活動も今の段階では大事だろう。


8.18/横浜国際総合競技場。スタジアムの場所によって地名を替える

 先日、8月28日、大阪でセレッソとの試合があったときは、もちろん「大阪」に替わっていたが、セレッソサポーターの方には「2002 大阪は大丈夫?」という横断幕があり、どこも似たようなことを考えているものだ、と思ったが、「大丈夫?」とはいささか気弱だなあ、と思った。


長居スタジアムではこんなのがあった

 9月15日は博多で試合だった。福岡県はワールドカップの会場になっていない。横断幕の準備をしているサポーターに「今日の地名はどうするの?」と聞くと「九州です」という返事だった。九州では大分が会場になっている。なるほど、と思ったが、中に入って横断幕を見ると「2002年世界がやって来る…」と短くなっている。差し替え用の「九州」と書いた紙をホテルに忘れてきてしまったらしい。彼らも苦労している。


9.15/博多の森球技場。これでも立派に意味は通じる

(1999年9月20日)