コラム

parts

parts

parts

parts

parts

back

parts
望年会は出会いの場
清尾 淳 


 サポーターズクラブでもないMDP編集室が、というより僕が、いまだに「望年会」を企画している訳はこうだ。

 レッズのサポーターズクラブは年々発展してきて、多くのサポーターは何らかのグループに属している。仲間内で30人、50人の望年会や納会を行うグループも少なくない。しかし個人で、あるいは家族だけで応援しているサポーターも多い。

 サポーターの喜びは、レッズの勝利であることは言うまでもないが、もう一つ「連帯感」もまた大きな要素だ。試合のとき、特にレッズが勝ったときなどは、見知らぬ人同士で握手したりして、強い「連帯感」を感じるだろう。

 しかし、それ以外にレッズについて話し合ったり、大勢のサポーターと席を同じくする機会はなかなかない。この「望年会」は、大きなサポーターズクラブに属していない人たちが集まる機会として大事にしたいと考えている。だから準備も、手伝える人にお願いしている。そこでの出会いが新しい人間関係を作っていくこともあるのだ。実際に望年会がきっかけでグループができたり、これまで1人で応援していた人がどこかのグループに加わったりすることがあった。ある青年など96年の望年会を手伝ったのがきっかけで、老舗サポーターズクラブ「福stars」に入り、今では多方面で活躍している。縁結びの場なのだ。

 じゃあ、大きなグループの人には参加してほしくないか、というとそうではない。いろいろな違うグループ、特に激しく応援しているグループにぜひ参加してもらいたい訳があるのだ。理由は、今のレッズサポーターのあり方とも絡むので、次回に。

(1999年12月5日)