さいたまと
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COLUMN●コラム


#044
週プレ「セリエA観戦記」の早川君


 週刊プレイボーイを買ったのは何年ぶりだろうか。20年くらい前までは毎週読んでいたが…。

 1月4日発売の同誌3・4合併号に「セリエA観戦放浪記」という記事が載っているが、この早川祐(たすく)君という大学4年生のレッズサポーターは、98、99シーズンの2年間、MDP編集室でアルバイトをしてくれている人。僕にとっては、もはやバイト君などというより「相棒」と呼べる存在で、彼のおかげでMDPはこの2年間何とかやってこられたと言っていい。今春の大学卒業、就職にともない、早川君がいなくなることは僕にとって大きな不安だ。

 セリエAの日程から考えて、本当は11月の24日あたりに出発した方が良かったようだが、「今シーズン最後のMDP(つまり彼にとって最後のMDP)は全部やっていきたい」と、編集室の作業が終わる25日の夕方まで仕事をしてくれた。MDPとしてはシーズンの打ち上げなのだから、一杯飲みたかったところだが、26日の朝早く出発する彼は、それまで応援とMDPの仕事でほとんど旅行の準備をしていなかったので、それもならなかった。

 早川君は、日本代表の応援で外国に行った経験は何度かあるが、イタリア語はほとんどわからず、しかも1人での貧乏旅行。テレビ番組みたいにスタッフがいつも近くにいる訳でもない。正直言って心配だったが、週プレの記事を見て安心、感心した。連載は2月1日発売の号まで続くらしいので、機会があったらぜひ読んでみてほしい。

 ところで、迷っていることがある。小学6年生になる僕の息子も早川君とは親しいのだが、どうも親父の仕事柄、知り合いが活字になることには慣れているらしく、週プレの記事のコピーを見せても、それほどびっくりしない。

 悔しいから「埼玉新聞やMDPと違って、全国80万部発行の雑誌だぞ!」と言ってやりたいのだが、はたして小学6年生に週プレを見せても良いものだろうか…。

(2000年1月7日)