さいたまと
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COLUMN●コラム


#072
  「シーズン2000を語る会」に出ます


 7月20日に行われる「浦和レッズシーズン2000を語る会」に出演(?)することになってしまった。

 本来なら22日がホームゲーム(甲府戦)なので、前々日の20日はMDPの最終日。早くて8時ごろまでは自由にならないはずだった。ところが20日が祝日なので(何の日か知ってるよね?)、デザイン会社もできればカレンダー通り休みたいということで、19日が最終日になった。ふだんはMDPのスケジュールに合わせてくれているので、余裕のあるときくらい、休んでほしいから僕もその日程に了承した。

 まるで、そのやりとりをどこかで聞いていたかのように、とたんにレッズのホームタウン部次長、新田博利さんから電話がかかって来た。リーグが半分終わったところで、第2回の「語る会」をやるのはいいが、壇上に、と言われて、僕は二の足を踏んだ。

 まず自分の立場がよくわからない。進行に大野さんがいるなら、僕は聞き役ではなさそうだし、かと言ってもちろんクラブ側でもない。何をしたらいいのだろう。

 次に、この会のやり方。3月に実施したときはシーズン開幕前だから、質問を受け付けて、それに中川代表、横山GM、斉藤監督が答える、という形を取ったが、そのために「流れ」というものがなくなってしまった。

 最後に、これが一番嫌な理由だが、知らない人に顔を覚えられたくない。街で出会ったときに、「あいつは清尾だ」と知られているのに、僕はその人を知らない、というのはすごく嫌だと思いませんか。去年、「原監督トークショー」の司会をやった後で、スーパーに買い物に行ったとき、レジ係の女の人に「この間はお疲れさまでした」と言われて、あわてて買い物カゴの中をチェックしたことがある。フリーの人やタレント的な人なら、それも仕事のうちだろうが、僕はサラリーマンだから、自分自身を売ってもメリットはまったくない。駒場や大原で、知らない人から用事もないのに声をかけられて愛想を振りまくなんて真っ平なのだ。

 てな訳でいろいろ抵抗したのだが、新田さんという人は当たりはやわらかいが、押しが強い。要するに口がうまい。いろいろとお世話になっているから、僕も断りきれず、了承してしまった。

 二の足を踏んだ3つの点については以下のように解決していこうと思っている。

 まず一つ目の、僕の立場については、基本的に質問者として参加しようと思っている。今回、新たに寄せられた質問は大野さんにまとめてもらって、僕は3月から足掛け5ヵ月の間にMDPに来た意見やサポーターと話してきたことを総合的に、話していこうと思う。これで二つ目の問題も同時に解決できる。

 最後の「顔を知られたくない」問題について。一つ、やや消極的なやり方を思いついたが、これは内緒。それよりも、考え方を変えていこうと思う。

 僕はタレントや芸能人ではなく、単なるサラリーマン。だったら、コンビニでエロ本を立ち読みしようが、ビデオ屋でAVを借りようが、飲み屋で大酒を飲もうが、街でケンカをしようが、誰にも迷惑をかけなければ、顔を知られていても気にすることはない。これまでは、自分のどこかに「MDPで名前を知られているのだから、人前では慎まねば」などという意識があったのだろう。僕はそもそもそんな偉そうな存在ではないのだ。と、居直ることにした。

 ということで、出るからには積極的に関わっていきたいのだけど、僕が「語る会」で言おうと思うことを、これからこのコラムで随時出していくので、それについて、みなさんの思うところがあったら、教えてもらえると有り難いのですが。

 ぜひよろしくお願いします。  

(2000年7月5日)