さいたまと
ワールドカップ





COLUMN●コラム


#076
  「第2回浦和レッズシーズン2000を語る会」を語る


 「第2回浦和レッズシーズン2000を語る会」が終わった。やっぱり、こんな感じだったか。

 3月3日にやった第1回もそうだったが、僕がこの催しで不満な点は二つ。一つは、質問を募集するのはいいが、それをそのままぶつけることだ。いろんな考えの人のバラバラな質問をぶつけていると、話が飛び飛びになって、終わったところで結局何なんだ、ということになってしまう。かと言って、1つの質問に対する回答に再質問していると時間がなくなってしまうのだ。

 多めに見ても6時50分から8時50分まで120分。僕、大野さん、中川さん、横山さんの発言時間をざっと割り振っても10分・20分・40分・50分ぐらい。これに会場からの質問時間が15分くらいあったから、中川さんと横山さんは合わせて正味75分くらいしか発言していないことになる。大野さんはラジオの自分の番組で「言いたいことはこの語る会でたっぷりやりましょう」とおっしゃっていたそうだが、最高責任者の発言時間が合わせて75分。しかも質問はあっちこっち飛ぶ。これでは、とても「たっぷり」とはいかない。だから僕なんか出すと時間の無駄だと言ったのだが…。

 じゃあ、どうすれば良いのか。まず会場からの質問は取らない。質問があればすべて締切りを決めて事前に出してもらう。その質問をよく吟味して、トータルした形で大野さんなりが壇上でインタビューを行う。一つ一つの質問は読み上げない。その代わり寄せられた質問をすべてプリントして参加者に配る。こうすれば、質問あるいは自分の意見を表明したい人の目的は半ば達せられるし、時間も節約できる。何よりトークの組み立てが一貫できるので、内容が集中してわかりやすい。

 自慢する訳ではないが(いや自慢だな、これは)、僕は98年のシーズン前に、クラブと後援会に持ちかけて「原監督トークフェスタ」というのをやった。97年は、日本がワールドカップ初出場を決めたときのゴールデンゴールを決めたのが岡野雅行だった、という以外、レッズにとって明るい話題がなかった。そんなときに原さんが監督に急きょ決まった。原さんの人柄に直接触れれば、みんな好きになるはず。バラバラになっていたサポーターの心を、原さんを中心にまとまっていければ、と思って、“生原(ナマハラ)”に触れる会を企画したのだ。たしか最初に関係者に相談したのが、12月23日の駒場。ガンバ対アントラーズ戦を複雑な思いで見ていたときだった。

 「原監督トークフェスタ」みたいな趣旨の会は、ライブであることが最低の条件であり、どれだけたくさんの質問に答えるか、ということは重要ではなかった。それはMDPでやった方がいい。

 しかし「語る会」のように、サポーターの疑問になるべくたくさん答えることと、クラブの代表やGMが直接話すということの2つを両立させようとすれば、先ほど挙げたようなやり方しかないように思う。

 もう一つの不満。これは今すぐ書く勇気がないので次回に。  

(2000年7月27日)