![]()
|
![]() #080
第3回オフスタジアムサポート会報告「僕たち、我慢しました。復帰までは」
1.まず出席者全員に、疑問や意見を一言ずつ語ってもらった。29人でだいたい1時間だったから、かなり効率が良かった。以下はその発言の要旨。同じ趣旨の意見は割愛してある。
2.次に、上記の意見について、清尾や新田さんが発言したり、他の人が意見を述べたりしたので、それをできるだけ記す。記述がないのは、議論しなかったか、僕が忘れてしまったもの。後日明らかになったことも補足した。
|
●どういうビジョンを持ってチッタ監督を決めたのか。フラビオつながりなのか。駄目なら監督を替えるというパターンが多いが、今後は長い目で見ていくのか。
→後日、横山GMに聞いた。フラビオが来る前からクラブの独自の情報網でチッタが候補に挙がっていた。決定するときはフラビオの推薦があったし、チッタにしてみればフラビオが言うなら、というのも来る動機の一つだった。巷に流れる「フラビオが引っ張ってきた」というのは間違い。 ※そもそもフラビオつながりで、どっか悪いの?「クラブの独自のパイプじゃないなんて情けない」というのかも知れないが、クラブが監督候補や外人選手候補と直接のパイプがあることの方が珍しい。結局は代理人などの情報網に頼る訳だから、現在レッズのスタッフであるフラビオのつながりだとしても、それはクラブのパイプと言っておかしくないんじゃない?そもそも電話1本ですぐ日本に来るような強い関係がフラビオとあったことの方がびっくりしたぜ。 ●自分のホームページで大原の練習環境改善キャンペーンをやっている。賛同者も増えた。中川代表が、自前の練習場も目指すと言ったが、どうなっているのか。当面は大原でやるしかないが、どう充実させていくのか。
→この人のホームページは「 http://www5a.biglobe.ne.jp/~redm/ 」。クラブは自前の練習場確保に向けて動きはじめているが、具体的には言えない。利権が絡む恐れがあるから。現在大原の練習場は約1万坪。十分な施設のためには2万坪は必要だと思っている。しかし、ここしばらくは大原をどう使っていくか、ということになる。メンテナンスは所有者である浦和市にお願いしている。 ●鹿島は、最初から選手のプロの自覚をさせるため設備に金をかけた。レッズはクラブハウスも当面難しいという。大原に女性用トイレもない。 →浦和と鹿島の土地の値段の差も考慮してほしい。トイレについてはメンテナンスの費用も含めて市の管轄になる。
※施設の問題と言えば、待ってましたとばかり鹿島を持ち出す人がいるけど、いいかげんにしなよ。いつも同じことばかり。鹿島と浦和の地価の違い。元々、住友金属が土地を持っていたこと。大原の場所がプレハブに毛の生えたような建物しか建ててはいけないこと。そんなことは、とっくに知ってるでしょうが。「○○ちゃんを見なさい。あんなに立派で…」と、よその子と比べて自分の子にないものねだりしてる母親みたいだよ。
※女性陣から糾弾されるのを覚悟で言う。あの簡易トイレで不満なら、海水浴に行ったときはどうしてるの?「あのトイレは女性には使えません」と言うけど、じゃあ、大原に来ている若い女性で、あのトイレを使っている人たちの立場は?荒川総合運動公園に子どものサッカーや野球の応援に来ているお母さんも、簡易トイレ使っているよ。どうしても駄目なら、障害者交流センターまで行くしかないと思うよ。
●クラブはサポーターと同じ目線で考えているのか。今何を考えているのか情報が伝達されない。年末のテレビ埼玉の番組にも出なかった。意見を出しても改善されないところは、進行中なのか、それとも手を着けていないのかぐらいは報告してほしい。ある程度形にならないと発表されない。普通の企業ではないのだから、レッズはもっと公開すべき。
→テレビ埼玉の番組は、あの時点で出演しても、決まっていることがほとんどなかった。
※テレビ埼玉の番組は、どうしても番組作り優先で、中身を深めようというのが二次的になってしまいがち。それは仕方ないにしても、ちょっと「クラブの欠席」を強調しすぎるのでは?たとえば、番組が1月20日ごろだったら出席できたかも。テレビの都合に合わせてクラブが方針を固める訳にいかないでしょ。確かに「出たほうがいい」ことは間違いないけど、前回と違って今回はクラブの欠席をサポーター無視の態度、みたいに何度も言うのは違うと思うよ。前回は懺悔しに出てきて「針のむしろ」に座る勇気も必要だったと思うけど。それと今回はサポーターもずいぶん緩んでたね。マスクかぶったり、飲み屋の宣伝の紙持ってきたり。「サポーターはライバルだけど、チームはライバルじゃない」と鹿島のサポーターに言われて笑ってるし。最後に上野さん、セルジオの発言もっと制してよ。サポーターに全員強制的にしゃべらせてもいいんじゃない?
しゃべるために来てるんでしょ、みんな。
※ホームページの更新が遅い、というのは当たらない。たしかにアジエルの帰国の発表は、ギリギリになったみたいだけど、広報の担当者が知ったのは、現実にその時間。急に決まったんだから仕方ないでしょ。それに担当者だって、いつもパソコン持ち歩いている訳じゃないんだから、何かが決まってもすぐには更新できないって。でもほとんど持ち歩いてるよ。ついでに言っておくけど「新聞に発表になってるのに、なんでホームページに載ってないんだ」という人へ。スポーツ新聞の「…が明らかになった」「…がわかった」というのは新聞発表とは違うからね。まさかホームページに「大柴健二がセレッソに移籍する方向で話が進んでいる」なんて載せられないでしょ。クラブは最終的なサインが終わるまで発表できないけど、スポーツ新聞は話がまとまった段階で書いてしまう。そういえば、グランパスの福田健二と永井雄一郎のトレードの(根も葉もない)噂が流れたとき、レッズに「クラブの仕打ちは許せない」と長々メールを送ってきた人がいたけど、あれはその後、どうなったのかな?もしお詫びのメールを打ってなかったとしたら、僕はあなたの「仕打ちが許せない」よ。
※メールにメールで答えよ、という気持ちは分かるけど、それははっきり言って無理だと思う。知らない人から意見や質問をもらった場合、それに返事を書くのは大変な時間が必要だ。だって相手がどういう人かわからないから、誤解のないように、さらに再質問のないようにするには、A43枚くらい書いても追いつかない場合がある。そのための労力は大変なものだぜ。それを1対1の返事に費やさせるのは、クラブの経費を1サポーターのために使えと言っているようなものだと思わない?もらった返事をネットで流す、というつもりかもしれないけど、だったら初めからホームページに載せればいい。それでも一つ一つの質問に答えている訳にはいかないから、1ヵ月に来た意見や質問を網羅して、クラブの現況報告を毎月やるのが一番いいと思う。それだって今のスタッフの数じゃ無理だけどね。でもスタッフ増やすと「他のクラブより数が多すぎる」なんて言うんだろうな。相手にするサポーターの数もケタ違いなんだけどな。
●ジュニアユース、ユースからプロ選手が出ていない。埼玉にはいい選手を育てる地域性があるはず。ジュニアユースのセレクションは判断するには時間が短すぎるのではないか。何人かはあらかじめ決まっているという話がある。
→小学生時代の活躍が情報として入っている場合はあると思うが、あらかじめ「決まっている」ことはないのでは?
●サポーターの目指しているチーム像とクラブが目指すものと一致しているか。
※そもそもサポーターの目指しているチーム像って一致しているの?
●埼玉スタジアム2002の使用について。 →今シーズン、2回程度リーグ戦で使用することを考えている。来季については未定。埼玉スタジアムに3万人でも寂しいし、よく検討する必要がある。 ●物事を決定するのに何故そうなったか発表してほしい。 ※発表できるものはしてるんじゃないかなあ。クラブの増資とか、監督の選定とか。だけど、契約満了選手と契約しない理由、いわゆるクビの理由は無理だと思うよ。選手のプライバシー、今後のことにも影響するんだから。 ●選手の解雇は誰が決める。 →最終的にはGMでしょう。その前に複数で協議はするだろうけど。 ●サテライトリーグに参加するなら選手は足りているか。 →ユースの選手が出るだろう。サテライトの試合のために選手を増やすことなどあり得ない。ちなみにGKもそう。 ※GKが3人になったことは議論を呼んでいる。でも3人だと、常にベンチ入りを争う感じでモチベーションが落ちないよね。4人だと、第4GKはかなりモチベーションの維持が難しいのでは?2000年も実質3人だったし。1人ケガしても、人数的には試合に影響ないんだから、その時点でレンタルなりの手を打てばいいのでは?それもリザーブの控えを探すことになるけど。1シーズンにGKが2人長期離脱なんて、あまり考えられないことのために、GKを4人抱えておくことの方が疑問と言えば疑問。 ●フィジオセラピストも来ると聞いたが。 →来ます。コーチではないので発表していないだけ。ちなみにホペイロ(用具係)も来ます。 ●現場とフロントの風通しが悪いと聞いたが。 →具体的には誰と誰のこと?→さあ? ●レッズの社員は三菱自動車に戻れるのか。他のクラブは戻れないと聞いた。 →93年意向に新卒で入った社員は三菱自動車に籍はない。また昨年、途中入社で入った社員もいる。 ※現場のコーチは別にして、クラブの社員が三菱に戻れるかどうか、というのはあまり関係ないと思う。戻れるからレッズで手を抜くとか、戻れないから必死でやるという図式はあまりにも短絡的。 ●レッズのクラブの特徴が見えない。サポーターが日本一というのはクラブがやったことではない。 ※この言い方、絶対違うと思う。レッズサポーターが日本一かどうかは別にして、今のレッズサポーターを作り上げたのには、クラブの努力も大きい。サポーターの自主性を尊重するクラブでなかったら、今のレッズサポーターがあったと思うかい。たとえばクラブとは独立した編集体制のMDP。この存在は、クラブの懐の深さがあってこそだ。僕は、レッズは(チームの成績を除いては)、サポーターへの配慮をずいぶんとしているクラブだと思う。もちろんサポーター自身の努力が第一だし、浦和の地域性もあったと思うが、「レッズサポーターの存在がクラブの特徴とは言えない」なんて、浅い見方じゃないの? |
特に(3)については、クラブとしてもうまく整理していく必要があると思う。もちろん、そのための体制もとって。「語る会」もやり方変えた方がいいと思うなあ。あのやり方(質問を無批判に受け付ける)だと、肝心のことが情報発信されない気がする。 僕はいまだに昨年3月の埼玉会館で「永井と盛田をセンターバックにする気はありませんか?」と聞かれて、「ありません!」と斉藤さんのムッとした表情が忘れられない。
でも、あれはあれでいいのかな。でもチッタ監督は二言目には「浦和のサポーターはサッカー良く知っている」と言うから(誰が教えたんだ?)、あまり幻滅させたくないなあ。
(2)は今後を見ないとわからないね。たとえスタートでつまずいても、長い目で見ることも必要だろう。
(3)はもっと長い目が必要か。とにかく芝だけは早くなんとかしてほしい。それと、大原から帰る道で選手の車を止めてサインをもらったり、話し込んだりするファンについて。このことだって話題にしてほしいな。
その他、身近な疑問もあったけど、まずまずやって良かったかな、というところ。来ていただいた方々、場所を提供していただいた「よかにせどん」のマスター松尾さん、クラブからお越しいただいた新田さん、ありがとうございました。
このオフスタジアムサポート会を始めたのは99年の8月だった。あるサポーターが僕に忠告してくれた。
「やめたほうがいいんじゃないですか。清尾さん、気分が悪くなるだけですよ」 そうとも言えるが「応援しましょう」と煽っておいて、疑問は不満はそのまんま、というのは自分のポリシーとして嫌だった。それで2回、3回とやってきた。
たしかに疲れるような意見や、国会質問みたいな意見もあるが、それも出してもらって初めて「ああ、こんなふうに考える人も(まだ)いるのか」とわかるのだ。ただし間違っていると思うことで、当日、会場でやると時間の無駄かな、と思うことは、このコラムの場で言いたい放題言わせてもらった。
今後も第4回、第5回とやっていくと思う。
1月20日の当日、会が終わってから「よかにせどん」に来て、僕と飲んだ人たち。今度は初めから参加しておくれ。スタジアムで熱く応援するあなたがたが、腹の底から声を出し、もう10センチ高くはねるために、やってるつもりなんだから。
ところで会の名称だけど「オフスタジアムサポート会」を「オフ会」と略されると、まるでインターネット愛好者だけの集まりみたいだから、次回から名前変えようかな。
次回の告知はMDPで。