|
COLUMN●コラム
#193
その人たち
96年11月2日、鹿島にPK負けした後のC大阪戦。
98年10月21日、鹿島にVゴール負けした後の柏戦。
いずれも負けた。
そのときの鹿島との試合は決勝ではなかったが、リーグ優勝の可能性がかかった大一番だった。そして、それにふさわしい接戦だった。どちらに転んでもおかしくない試合だったが、勝負の天秤は最後に鹿島に傾いた。選手だけではなく、サポーターの気落ちがはっきりわかった。
7日、大原で坪井慶介にいろいろと話を聞いた。その中で9日のジェフ戦について触れた一言。
清尾「ジェフは、順位ももう関係なくなっているチームだし、同じ国立でも4日に比べるとスタンドの埋まり具合も全然違うはず。決勝の大舞台の後で、気持ちが落ちてしまうことはないか」。
坪井「僕に関してはありません。サポーターはこれまでも毎試合、どこへ行ってもすごい応援をしてくれています。それは数の問題じゃありません。その人たちが来てくれるということは、それだけのプレーをしなくてはいけないと思ってます」。
「その人たち」。
あんたのことだよ!落ち込んでる暇はねえぞ。
(2002年11月8日)
|