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大関
そう言えば(どう言えばだ?)、森GMは「まず大関になろう」と言った。これってすごくレッズの目標を言い当てた言葉だと思う。もちろん横綱になるのが最終目標だ。じゃあ何故素直に「横綱になろう」と言わないのか。 相撲の大関と横綱には「飛び級」がない。前頭から小結を飛び越えていきなり関脇になる可能性は、そのときの状況であり得なくはないが、大関になるには直前3場所の成績を考慮して昇進が決まる。相場としては3場所合計で33勝~34勝らしい。相撲内容や、そのときの大関位の空き状況などでファジーなところがあるが、関脇以下の番付が他の力士との相対的な関係によるところが大きいのに対して、大関昇進に関しては、かなりはっきりしたラインがある。そして横綱となると「大関で2場所連続で優勝または準優勝」というもっとはっきりしたラインがある。つまり大関になっていないと横綱にはなれないのだ。 別に不思議はないじゃないか。どうしてそれがレッズの目標を言い当てた言葉になるんだ? たとえば、ボクシングだと世界ランク9位の選手がタイトルマッチでチャンピオンを破り世界チャンピオンになることは可能だ。そんなに甘いものじゃないことはわかっているが、ルール上はありうる。だからそんなカードのタイトル戦があるのだし。しかし、それがたまたまラッキーパンチが当たって勝ってしまったのだとしたら、新しくチャンピオンになった選手は初防衛戦ですぐに王座を明け渡すことになりかねない。もちろん世界ランカーの実力というのは並大抵のものではないが、チャンピオンを守り続けるというのはもっと厳しいものがあるだろう。
たまたま何かの拍子で優勝できたとしても、次のシーズンからまた落ちてしまっては意味がない。常に優勝争いをするチームになろう、というのが「まず大関になろう」という言葉だ。
「大関」はあくまでもステップ。「横綱」になるために経なくてはならない道だが、いつまでもそこにいてはいけない。昨年獲得したナビスコカップはわれわれの貴重なメモリアルだが、それだけを後生大事にしているつもりはない。 (2004年3月29日)
<追伸・遠距離恋愛成就イベント!> 県外、それも東京とか横浜ぐらいじゃなくて、かなり遠くに住んでいるレッズサポーターのみなさん。今シーズンは何試合かホームゲームにいらっしゃいますか?おそらく全国的にも一番人気の浦和レッズはテレビの全国放送も増えますし、雑誌には毎号のように選手が取り上げられていますから、以前よりも情報がなくて寂しい思いをすることはないとは思います。でもやっぱりナマ観戦、ナマ応援に勝るものはないはず。そこでホームタウンのサポーターの仲間と共同して、遠方からホームゲームに来るサポーターのみなさんを支援する企画を立てました。第1回は4月18日(日)の大分戦です。前日から泊りがけで来る予定の方が対象ですが、興味があれば、ご連絡ください。
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