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#354
史上最大


 年末になると「流行語大賞」というやつが出てくる。あれを見て「あら。俺、これ知らないわ…」と自分の世間とのズレに愕然となることもあった。93年に「Jリーグ」が受賞したときに、「そりゃ、言葉かよ」と突っ込んだのは僕だけではないだろう。
 どうやってランク付けをするのかはしらないが、人々の口によく上った言葉、というなら地域別、階層別、あるいは「月間流行語大賞」なんてのもあっても面白いかな。
 と思ったのは、今年の10月23日。カシマツアーから浦和に帰ってふと「今日は何回、WE ARE REDS!を聞いたかな」と思うと胸が熱くなって、その思いを隠すために「今日はカシマに5,000人ぐらいは行っただろ。全員が50回は叫んだとしたら25万回のWE ARE REDS!か。いや、もっとかな…」などとバカな計算をして、「これって流行語大賞にならないかな」とか考えていたのだ。もちろん「WE ARE REDS!」は流行語、などというタグイのものではないが。

 その次に自分の頭の中で流行り始めたのが「史上最大」。
 もちろん11月20日、駒場の紙吹雪に冠された言葉だ。「史上最大って、以前のデータはあるんかよ」と笑いながら自分も古新聞集めに協力した。僕の解釈では「史上最大」って、「今そのとき、自分(たち)ができる限りのこと」と同義語だ。だからいきなり「前回の倍」なんてこともあったりする。ブブカの棒高跳びの「世界新」とはちょっと違うようだ。

 で、その「史上最大」を流行らせた(いや、流行らせた訳じゃないが)、サポーターグループ「ROSSO BIANCO NERO」から「12月11日のチャンピオンシップ第2戦でやるビジュアルパフォーマンスには、すごい人手がいるんですが、告知の手段がないんで、協力してください」と連絡があった。む、また史上最大だな。

 人数的に500人とか600人とかが必要だそうで、可能な人は
   ・12月11日(土)午前8時半
   ・埼スタ北門案内所前
 に集まってほしい、とのこと。クラブの了解を得て、開門前に限定入場するので途中からの参加はできない。途中で帰ることは可能。
 特に必要なものはなく、おそらく動く作業になるので荷物などはなるべくないほうが望ましい。
 なお、埼スタの駐車場(東)は当日の入場抽選の人限定で朝だけ開放されているが、7時半の当日抽選が終わって1時間~1時間半ぐらいで退出しないと、その後の試合運営に支障が出るので、この作業の手伝いために駐車することはできない。

 何をやるかはわからないし、当日作業を手伝った人にもわからないかもしれない。11月28日の「GO TO ASIA」のように、オーロラビジョンに映しだされて初めてわかる、なんてことでもいいんじゃないか、と思う。
 レッズの選手たちは、ここが自分たちのホームであることを強く実感し、緊張は解け気合いは入る。あのパフォーマンスには、そういう不思議な力がある。マリノスと力は互角(それ以上だと思うが)。あとは気持ちの問題だとすれば、「史上最大の人手」が果たす役割は大きい。
 そして、作業が終わって、試合が始まったら、今度は「史上最大の声」をぜひよろしく。


(2004年12月10日)