Weps うち明け話
#035
天皇杯初戦
  昨日、勝ったから言えるようなものだけど、天皇杯の駒場、というのはホントに勝率が悪い。
 92年 試合なし
 93年 試合なし
 94年 試合なし
 95年 試合なし
 96年 初戦(3回戦)○NTT関東
 97年 初戦(3回戦)○NTT関東
 98年 初戦(3回戦)○アルビ新潟 第2戦(4回戦)○柏レイソル
 99年 初戦(3回戦)○アルビ新潟 第2戦(4回戦)●柏レイソル
 00年 第2戦(2回戦)○ホンダロック 第3戦(3回戦)●セレッソ大阪
 01年 試合なし
 02年 初戦(3回戦)●アビスパ福岡
 03年 初戦(3回戦)●湘南ベルマーレ
 04年 試合なし

 6勝4敗だったのだから、負け越してはいないものの、駒場にしては悪い。ここ最近でいうと、2000年のセレッソ大阪戦から駒場での天皇杯は3連敗していたのだ。しかも02年と03年は「天皇杯初戦」「駒場」「相手がJ2」という共通項があり、それが今年、すなわち昨日の試合にも当てはまったのだから、「負ける訳がないさ」と思いつつ、嫌なイメージはあった。
 そして、あの立ち上がりと、相手の素晴らしいクロス+ヘッド。「またか」と思った人が多くても不思議はない。その後に、リーグ戦同様の応援をするか、野次りまくるかは人によって違うだろうが。
 ホームスタジアムだし、レッズのサポーターが圧倒的に多いのに、どうして負けるんだ!と03年には思った。だけど去年の経験を踏まえて2つの要素を思いついた。
 一つはリーグ戦のホーム駒場と天皇杯の初戦駒場とはムードがまるで違う、ということ。J2相手の天皇杯初戦では、試合の緊張感がなかなかリーグ戦並みには高まってこない。それが違うスタジアムならともかく、駒場だから選手にとってはギャップが大きすぎるのだろう。リーグ戦より強いのは「こんなチームに負けるはずがない」というムード、そしてなかなか点が取れないとき、失点したときの「何やってんだ」という刺すような野次だ。
 そして、もう一つは、去年から選手がモチベーションを維持しているリーグ戦の最中に初戦(去年は第2戦も)が来ているということだ。リーグをモチベーション高く戦えば戦うほど、終わったときの落差は大きく、新しい大会臨むモチベーションをリーグ戦同様に持ち上げるのは大変だ。去年と今年はその必要がなかった。
 もちろん、こんな公式通りに勝ち負けが当てはまるとは限らないが、もしここ4年間の天皇杯初戦の勝敗ついて分析してくれと言われれば(誰も言ってこないが)、僕はエラそうにそう語るだろう。

 10月30日、日曜日の味スタにはレッズサポーターがたくさんいたような。FC東京が勝ったのを喜ぶことなんて絶対にないと思っていたが…。いや、もう1回、12日があるか。今度は誰もカシマスタジアムまで行けないが、頑張ってくれ。
 12日の万博は、2002年のナビスコ準決勝みたいなムードになるに違いない。実際、勝てば優勝にあと1試合で手が届くところまで勝ち点は縮まるんだし。ただし決勝は、1試合という訳じゃない。残りの4試合にも負けられない。厳しい戦いはまだ続く。J1に復帰して初めて優勝を追いかける立場になった。
 違う大会とは言え、昨日の山形戦に負けるようなことがあれば、その流れに水がさされるところだった。リーグ戦の最中に初戦をやることによって、天皇杯のモチベーションを下げず、天皇杯に勝つことでリーグ戦のモチベーションを維持していく。エエ具合に回っていると言っていい。
 今季はチーム最多得点記録(7)に2回達した。リーグ最多連勝記録(8)にも並ぼうじゃないか。今季初の3連勝をやっと遂げたわりには言うことがデカいが。
(2005年11月4日)
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