Weps うち明け話
#113
ますます遠くなるゴール
 FWが、何かのはずみでゴールの取れない試合が続くとする。いい形でシュートを打っているのだが、GKにナイスセーブされたり、わずかにポストに当たったり。
 そのうち、シュートが枠内に飛ばなくなったり、枠に行ったと思ったらGKの正面だったり、とだんだん得点の匂いがしなくなる。ゴールが決まらない試合が続けば続くほど、さらに決まりにくくなる。そういうことがよくあるようだ。

 先日、事務所の近くを歩いていたら知り合いのサポーターに出会った(飲み仲間、ともいう)。お互いに「何でこんなところに」となったが、こっちは仕事場だから当たり前だし、向こうは駅に行くところで、双方とも当人としては何の不思議もない。だが居酒屋では軽口を叩き合う親しい仲でも、お互いのことをすべて知っている訳ではないから、いつもと違うところで会うとびっくりするものだ。

 行く道が百mほど同じだったので、近況を話しながら歩いた。そのうち思い出したように彼が「そういえば更新が…」。悪い、悪い。わかってるって。「もう1ヵ月ですからね」
1ヵ月は大げさだ。調べてみたけど前回は4月27日で、その日はまだ5月17日…、と威張れもしないが。その会話からもすでに2週間経過している。
 週2回の試合に追われて更新できずに1週間空く。翌週書こうとするが忙しいことに加えて「1週サボったのだから、面白い話にしないと」と思い、ネタを探すがなかなか出てこない。結局、その週も更新できず、その後は1日過ぎるにつれ「大作にしないと申し訳ない」という思いが募り、ますます筆、というかキーボードが重くなる。

 これって、点が取れないと「次は確実に決めないと」と思い、変な力が入ってますますゴールが遠くなるFWと似てないか。
(2007年5月31日)
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