Weps うち明け話
#159
痛みシリーズ 1・強化と成績
 カルテ1、とかにしようかとも思ったが、あとで困りそうだからやめた。

 浦和レッズの17年間を大きく2つに分けるとき、僕は2001年を境に考える。J2以前が「近代史」、J1復帰以降が「現代史」のような気がするからだ。
 そして2001年の紆余曲折を経て、その年の終わりに翌年からのチーム改革を宣言、着手した。森孝慈GM、中村修三強化部長と、それまでの強化に関わる体制が一新し、ハンス・オフトが02年の監督に就任した。

 02年以降、レッズに加入した新人選手と移籍選手を年別の表にし、同時にその年の成績を並べてみた。移籍選手はシーズン前に獲得した選手とシーズン途中に獲得した選手を分けてある。新人も、その後トップで活躍した選手と、活躍できていない選手を分けようかと思ったが、どっちに入れていいか微妙な立場の選手もいるので、活躍の度合い順に上から並べた(度合いについては独断)。
 こうしてみると、7年間に入った新加入選手で、トップの先発クラスにまで成長したのは7人前後しかいない。しかも、そのうちのほとんどは2002年組だ。現在、活躍している選手には01年加入の達也や、00年加入の啓太もいるが、彼らを加えても9人だ。
 一方、移籍で獲得した選手はほとんどがきっちり仕事をしている。シーズン途中で獲得した外国籍選手はケガの時期を別にして全員が貢献してくれた。
 03年から毎年、優勝という結果を出してきた浦和レッズ。そのかなりの部分は移籍選手の力によるところが大きい、と言えるのだろうか。この表にはいないが、エメルソンという03年JリーグMVP、04年得点王の活躍も忘れてはいけない。

 クラブはチーム構成について「下部組織から上がってきた生え抜きの選手がベースとなり、足りない部分を移籍で獲得する」のが理想だとするが、現状では、高卒、大卒の新人を「生え抜き」と解釈しても、レギュラークラスの中では、移籍組と生え抜きが半々ぐらいだ。理想に近づくには、まだまだ時間がかかるだろう。
 つまり、優勝という目標を達成するに当たって、浦和レッズはこれまで、それを可能にする選手を移籍で獲得してきた、言葉を変えれば「クラブが打ってきた手は、移籍という分野においては成功だった」と言える。
 そして5年連続タイトル(ステージ優勝も含め)獲得が6年連続となるかどうかはまだわからないが、それが移籍選手の活躍度合いと微妙に結びついているところもある今季だ。

 なんだか結論がない感じだけど、まずは材料集めから。
ここ7年 選手の獲得状況と成績
  新加入 移籍加入 成 績
トップ 当初 途中 Jリーグ ナビスコ杯 天皇杯 ACL
2002 坪井
平川
堀之内
長谷部
三上
徳重
山根
東海林

小林
  ゼリッチ 11位 2位 初戦敗退  
2003 加藤
小林
中川
都築
山瀬
エジムンド
ニキフォロフ 6位 優勝 初戦敗退  
2004 横山
新井
アレ
闘莉王
岡野
酒井
梅田
アルパイ
ネネ
ST優勝 2位 4強  
2005 細貝
近藤
セルヒオ
大山
赤星
中村
サントス
西谷 ロビー
マリッチ
2位 4強 優勝  
2006
西澤
小池
坂本
ワシントン
相馬
小野
黒部
  優勝 8強 優勝  
2007   阿部   2位 8強(初戦) 初戦敗退 優勝
2008 高崎

大谷
橋本
高原
エジ
梅崎
    予選落ち 16強 4強
(2008年11月21日)
〈EXTRA〉
「2008レッズサポーター望年会」のお知らせ
日 時
  12月13日(土)14時~16時半(受付開始13時半)
会 場
  埼玉スタジアム2002内
会 費
  一般 5,000円/小中学生 2,000円(幼児無料)
定 員
  150人
主 催
  実行委員会
開催趣旨
 
今年を忘れる会ではなく、希望を来年に広げる会です。
※日ごろ一人あるいは少人数で応援している人たちも集まって、仲間との絆を確認し合いましょう。
ミニトーク、参加者交流ゲームなど。
参加申し込み方法
 
Eメールで HAG03546@nifty.ne.jpへ。PCから返信してよいアドレスからお願いします。
メールの件名は「望年会○○○○●人」としてください(○○○○は代表者のフルネーム、●は参加人数)
※たとえば、清尾が計4人で申し込む場合は「望年会清尾淳4人」となります。
代表者の氏名、メールアドレス、携帯電話、同伴者全員の氏名(小中学生の場合はその旨)を添えて申し込んでください。
締切 12月10日(水)
応募者全員に参加の可否を返信します。
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