Weps うち明け話
#246
ようやく
 ようやくホームで勝った。再開後だけでもホーム5試合連続勝ちなしが続いていて、しかもどれも惜しい試合ばかり。5試合の負けを引き分けに、引き分けを勝ちに、とムシの良い計算をしてみると勝点は8も積まれていたはずで、そうしたら勝点43だから立派に3位争いをしていたのに。ああ…。
 と、悔やんでも遅い。

 もう一つ「ようやく」がある。
 ようやく昨年の勝点を超えたのだ。
 #244でも書いたが、昨季は17節現在で勝点34という素晴らしいペースで前半を終えた。しかし、その後7連敗し、ずっと勝点は34のまま動かず、得失点と順位だけが徐々に下がっていった。25節の山形戦に勝利し、8試合ぶりに勝点を積み上げたのだった。
 今季は、まずは24節までに昨季と同じ勝点34に追いつき、少しでも上回って、25節、すなわち残り10試合を迎えることが一つのポイントだと思っていた。「去年より内容は良い」と言いながら、「去年より順位も勝点も低い」のはおかしいからだ。
 9月25日、新潟に勝って勝点は35。何とか昨季より1多い勝点で、順位も一つ上の8位でラスト10に突入できる。しかも昨季は7連敗の余波が残っていたが、今季は6試合負けなしという流れがある。言わば昨季は仕切り直しで始まったのが、今季は競艇のように助走をつけてスタートを切れる、ということだ。

 残りの10試合。もちろん究極の目標は勝点30だ。それでも合計65だから、優勝ラインに届くかどうか、というところ。自社比では昨季より良くても、周りと比べると厳しい位置にいる。
 僕は10試合で勝点20というのをベースになると思う。リーグ戦は平均して、試合数×2が勝点の優勝ラインというから、そういう計算では24節で勝点35というのは借金が13あることになるが、それは置いといて、シーズン終盤の10試合を平均勝点2でいけるかどうかが、チームに優勝を争える力があるかどうかを測る指標だと思う。
 昨季は6勝4敗で勝点18だった。これではリーグ戦で優勝は争えない。10試合で勝点20を上回るようならチームに上位を争う力はついている、と言っていいし、それなら最終的にギリギリ3位以内も狙える(どこに勝つかも重要だが)。

 冒頭でムシの良い計算をした。もっと言えば、ホームだけでなくアウェイのG大阪戦や神戸戦だって勝点を取れていておかしくなかった。試合が終わってからの「タラレバ」は意味がないが、今後はそういう思いを絶対にしないように、という戒めの役には立つ。「ファイナル・テン」(勝手に名付けるが)が終わって、失った勝点を「タラレバ」言わないように、確実に積み上げていって欲しい。
(2010年9月28日)
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