Weps うち明け話
#303
複雑な日程も貴重な経験
 今年の天皇杯、レッズの初戦となる2回戦の相手は宮崎産業経営大学に決まった。去年と一昨年、宮崎キャンプで練習試合の相手を務めてくれたチームだから、何となく親近感を覚える。宮崎は現在、Jクラブのキャンプが最も多く行われる地域だから、もしかすると日本で一番多くのJクラブと対戦したことがある大学なのかもしれない。鹿屋体育大学といい勝負か?

 2回戦は10月8日(土)または10日(月・祝)で、レッズは10日に予定されているが、ナビスコ杯で準々決勝に進んだ場合は12日(水)になる。場所はいずれも埼スタだ。
 本来は10月9日(日)のナビスコ杯準決勝に進んだチームの試合が12日になる、ということのはずだ。8日~9日あるいは9日~10日という連戦になるからだ。ナビスコ杯準々決勝は10月5日(水)だから、それだけ考えると中2日あるいは中4日の天皇杯を延ばす必要はない。しかし5日の夜9時にならないと、準決勝進出チームが決まらず、天皇杯2回戦のどの試合が日程変更になるかわからないのでは、チームや運営に当たるサッカー協会が大変だ。それで9月28日(水)のナビスコ杯2回戦第2戦で準々決勝進出チームが決まった時点で、該当する8チーム全部の試合を12日に延ばしてしまう、ということだろう。それはそれで止むを得ない(もっとも、そのうち4チームはACL出場ですでにナビスコ杯ベスト8が決まっているが)。

 天皇杯2回戦の日程変更もやや煩雑な話だが、今季のナビスコ杯の日程は、もっと大変なところがある。まだ先の話だが、もしレッズが大宮との2回戦を勝ち抜き準々決勝に進み、さらに5日の準々決勝でC大阪を破った場合、9日の準決勝はホームゲームになる。9日の試合のチケット販売を6日から始めるのも大変だが、5日の試合結果いかんで、9日にMDPがあるかないか決まる、というのも僕ら編集担当にとってはシビれる話だ。
 当然、準決勝進出を前提に準備はするものの、万一敗れた場合、15日(土)のJリーグ大宮戦が次のMDPになる。準備していたものをそのまま移行できるものもあればできないものもある。第一、9日にナビスコ杯準決勝のMDPを出してから6日後のMDPの製作を始めるわけではないから、15日のMDPも2通り準備しておかなくてはならないということになる。このときのことを今から考えてシビれている。

 チームもちょっと苦労することがある。天皇杯2回戦が12日になるということは、ナビスコ杯2回戦で大宮を破ったということに他ならず、そうすると15日のリーグ戦の相手、大宮は10月1日(土)にリーグ戦、10日に天皇杯2回戦と余裕を持った日程でダービーに臨める。レッズは2日(日)にG大阪とリーグ戦、5日にC大阪とナビスコ杯、9日にG大阪とナビスコ杯、12日に天皇杯と、中2日、中3日を繰り返したあとのダービー決戦、ということになる。もちろん、ナビスコ杯2回戦の結果次第では立場が逆になるわけで、要するにナビスコ杯ダービーで勝ち抜いた方は、リーグ戦ダービーで不利になる、ということだ。
 今季の試合日程は、東日本大震災の影響で変更になったものだから、いろいろなことを考えてこれがダメージが一番小さい、ということで決まったものだろう。こういう突っ込みどころは残っているが、今年は止むを得ない。
 逆に言えば、こんな日程の経験をできるのは今年だけだろう。それはそれで貴重なことだ、と今は受け止めている。もっと近づいたときに、焦らないようにしたものだが。
(2011年9月5日)

EXTRA
 弊社、株式会社清風庵のホームページは本日、9月5日の18時に開設します。よければ見に来てください。
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(2011年9月5日)

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