Weps うち明け話
#321
話題呼ぶ対戦
 Jリーグの日程を見て、他のクラブもそれなりに思うところがあるかもしれないが、レッズの今季の開幕戦と第2節に関しては、狙われたな、と思わざるを得ない。
 開幕戦はアウェイで広島と。
 当然ながら昨季まで5シーズン半、同クラブの指揮を執り現在の広島を作り上げたミシャ監督にまつわる因縁で話題を呼ぶことを期待されたのだろう。カードが決定してから槙野の移籍が発表されたが、これも含まれていたのかもしれない。もしかしたら、可能性があったという李忠成の移籍も要素に入っていたのかも。あれ?そうすると、もし西野朗氏がレッズの監督になっていたら、開幕戦は万博でガンバとだったのか?
 ホーム開幕の第2節は、柏と。
 昨季、J1昇格即優勝で大きな話題になった柏。終盤のデッドヒートを制し、タイトル獲得を決定した最終節が、埼スタでのレッズ戦だった。その再現を今度は開幕戦で、ということだろうか。

 Jリーグの試合日程は、いろいろな要素を入力して、コンピューターによって決められるというが、開幕戦だけは人間の意図が入るらしい。このレッズの2試合は、話題づくりを大いに意識したものだろうと思う。それはそれでJリーグがしなければならない仕事だから、レッズをネタにするなよ、などとは全く思わない。

 ただ、話題作りとしてはそれでいいだろうが、試合内容を考えると、ちょっと残念な日程ではある。
 第1節について言えば、ミシャ監督が指揮を執ってまだ2か月足らずという時期の3月10日で、レッズのチーム作りはどれだけ進むのだろうか。話題だけでなく、本当に面白い試合になるには、もう少し新監督のサッカーが身についてから対戦させた方が良かっただろう。だが話題としては、ミシャ監督の広島弁がまだ抜けないうちにぶつけた方が新鮮だ。
 また第2節についても、柏に歯が立たなかった状態のレッズが、もう少し新生レッズとして力をつけてからの方が「リベンジ」か「返り討ち」か、という面白さが出ると思うのだが、それも3年連続「ドラマの埼スタ」(優勝、残留、優勝)に湯気が立っているうちでないと話題が色褪せてしまうのだろう。

 実質より話題、という決め方にここは従うしかない。そして本格始動したミシャレッズが、8週間で見違えるような力をつけていくことを期待する。
(2012年1月23日)
EXTRA
 2月4日(土)に予定している「2012レッズサポーター望年会」、覚悟はしていたが、やはり年末のケジメの時期と違って希望者が少なく、本日現在で30数人。これに実行委員を加えて50人ぐらいが今のところの参加者の総数だ。
 最少催行人員は決めていないので、少なければ中止、ということはない。人数が少なければ、それだけじっくり話もでき、お互いの交流が深まるというものだ(賞品が当たる確率も高くなるし)。
 ただ、いつもと時期が違うから、つい申し込みを忘れていた、という方々、もうすぐ締め切りですので、お忘れなく。

(2012年1月23日)
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