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Weps うち明け話 #1147

165勝目を今年挙げよう(2022年10月13日)

 

 本来なら去年の今日、書くべきだったのに何をしてたんだろうと思って調べたら、ホームゲーム(G大阪戦)の3日前だった。とても余裕がなかった。それならそれで前から用意できただろうに、と言われそうだが、その日になって日付を見て気がつくのだから仕方がない。

 今回も、今朝気がついた。

 

 21年前の今日、埼玉スタジアム2○○2がオープン。こけら落としとしてJリーグの浦和レッズ対横浜F・マリノス戦が行われた。結果は0-2でレッズの負け。翌日のスポーツ紙で「赤っ恥」と5段抜きぐらいの見出しを付けたところがあって、いまだにあるクラブスタッフと僕の間では「赤っ恥」があの試合の代名詞になっている。自虐のつもりではない。「こんな見出し付けやがって、いつか覚えてろ」という恨みを忘れないためだ。

 

 話がそれた。

調べるとレッズが埼スタで行ったリーグ戦の数は、昨日の札幌戦までで323試合となっている。この中には2005年~2007年に行われた大宮のホームゲーム3試合も入っている。

 323試合の成績は164勝74分け85敗526得点361失点。526得点は、2021年6月20日の湘南戦で挙げた2得点がカットされた数字だ。そう、新型コロナ感染防止対策の手順を勘違いしたことに気づいたクラブが正直に報告したら、実質的には問題なく誰にも迷惑を掛けていないにもかかわらず、2-3が0-3の没収試合扱いとなり、さらに300万円の制裁金を払わされた、あの試合だ。

 感染者が多くなって試合に影響が出そうだから、保健所の指示で練習を休んでいるとウソの理由を並べ試合を延期して対戦相手に迷惑を掛け、外部からの指摘でそれが発覚しても200万円の制裁金で済んでいるクラブがあるというのに。

 

 また話がそれた。

 勝率の計算方法は、全試合数から引き分けを除いた数で勝ち試合数を割ったものだと思っていた。つまり勝ったか負けたかした試合のうち勝った試合の割合、ということだ。それだとレッズの埼スタでのリーグ戦の勝率は、0.658となる。

 

 ところが、Jリーグ公式サイトによると、勝率は0.508となっている。試合総数で勝ち数を割ったものだ。たしかに勝った試合の割合となれば、それが妥当なのだろう。これからは勝率をそう計算しよう。Jリーグの全ての裁定が間違っているわけではない。

 

 323試合の半分は、161.5。164勝というのは、半分をわずかに3試合ほど上回っているぐらいであり、それぐらいしか、来た人に喜んで帰ってもらっていないのか、と思うと少し情けない。

 

 で、他のチームはどうなのだろう。FC東京の味の素スタジアムでの成績を調べてみた。え? 328戦149勝73分け106敗で0.454。ヴェルディがJ1にいたときの試合も入っているのでホームだけではないが5割を切っている。

 今季首位を行くマリノスはどうか。日産スタジアムでの成績は328戦161勝69分け98敗。0.491だ。

 レッズより悪いところばかり選んでいるわけではない。レッズにとっての埼スタと同じくらいの試合数を行っているチームを見ているのだ。川崎フロンターレは等々力で321戦191勝67分け63敗で、さすがに0.595と6割近い勝率だ。

 

 Jリーグスタート時からカシマスタジアムを使用している鹿島アントラーズはどうか。484戦298勝69分け117敗で0.616。6割を超えている。

 悔しいが、なかなかカシマスタジアムでの鹿島の勝率は抜けそうにない。

 ちなみにレッズの埼スタでの勝率6割達成は、これから75連勝すれば実現する計算だ。来季からホーム17試合を全勝していったら2027シーズンの途中には達成する。ここは、(笑)で締めるところか?

 

 それはだいぶ長い目で見ていくしかなさそうだ。僕が生きているうちに実現したらお祝いしよう。それまでは川崎や鹿島に対して、彼らのアウェイで勝つことが毎年の目標になる。

 

 何より、今年残っている日産での対戦で、マリノスに99敗目を記録させること。そして埼スタでリーグ165勝目を挙げることが、今の浦和レッズの課題だ。

 

 埼玉スタジアム、21歳。おめでとう。

 

(文:清尾 淳)