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Weps うち明け話 #1152

終止符か休止符か~2022シーズンの話・1(2022年12月15日)

 

 以前「レッズは、主要タイトルを獲った監督が、翌年指揮を執らない、または翌年途中解任になってきた」と何かに書いた。

 

 2003年11月3日ナビスコ杯→オフトはシーズン限りで退任

 2006年1月1日天皇杯

 2006年12月2日Jリーグ

 2007年1月1日天皇杯→ギドは2006シーズン限りで退任

 2007年11月14日ACL→オジェックは翌年開幕2試合で解任

 2016年10月15日ルヴァンカップ→ミシャは2017年7月に解任

 2017年11月25日ACL→堀監督は2018年4月に解任

 2018年12月9日天皇杯→オリヴェイラは2019年5月に解任

 

 2005年の天皇杯決勝は2006年1月とはいえシーズン内だから、2006シーズンも指揮を執ってJリーグと天皇杯の二冠を獲ったギド・ブッフバルトは、厳密にはこの「法則」に当てはまらない。

 だが、他の5人にはしっかり合致する。

 クラブにとって大きな目標であるタイトルを獲った監督は、最大の敬意をはらわれていいはずだ。しかし、その監督と翌シーズンの契約を結ばない。あるいは、結んでも途中で解任する。どうなの、これ? と思っていた。

 

 レッズは2021年の天皇杯で優勝。リカルド監督は翌年にあたる今シーズンも指揮を執ったが、リーグの前半は16試合で勝ち点15。順位は14位だったが、1試合平均勝ち点1未満は間違いなく降格ペース。かつてのレッズなら解任になっていてもおかしくなかった。

 

 今季でリカルド監督が契約満了になることには賛否両論あるかもしれない。

 だが、まずはリカがシーズンを全うし、悪しき伝統に終止符を打ったことを喜びたい。

 

 今年も残り少なくなったが、これからシーズンの総括めいたことを書いていこうと思う。

 最初は軽いジャブ。 

 

 あ、誰かが「終止符じゃなくて休止符かもよ」と言ってる。

 

(文:清尾 淳)