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Weps うち明け話 #1168

ACL優勝後の日程(2023年5月17日)

 

 ACL決勝から始まるホーム3連戦という、自分にとって今年最初のヤマを越えたが、次の24日(水)ルヴァン川崎戦、31日(水)広島戦、6月4日(日)鹿島戦というのも、まあまあのヤマだ。

 5月6日(土)から1か月間に6回のMDPが出るというのも、あまり記憶になく、原稿を書くのにいろいろ資料をひっくり返していると、今さらかよ、という新しい発見がある。

 たとえばレッズがACLで初優勝した2007年は、アジアを獲った11月14日(水)を最後に、国内の試合で一度も勝てていないのは(リーグ戦1分け2敗、天皇杯1敗)悔しいけど有名な話だ(最近の人にとってはそうでもないのか?)。このときACL直後の試合は、11月18日(日)のリーグ清水戦で、スコアレスドローだった。

 

 そして2017年も、ACLを獲った11月25日(土)の4日後、29日(水)にリーグで川崎と対戦し0-1で敗れている。

 今回、5月6日(土)から中3日で鳥栖を迎え、丸2か月間味わっていなかった黒星を喫した。

 ACL決勝という大一番の後の試合をホームゲームにしてもらっているのはありがたいが、やはり中3日はきつい。体力は回復しても、メンタルは催眠術でもかけない限り、緊張感や集中力を決勝と同じレベルにまで高めるのは難しいのかな、と思う。

 

 そこで、ふと思いついて2008年のG大阪を調べた。

 この年のG大阪は11月12日(水)、オーストラリアのアデレード・シティとの第2戦に2-0で勝利し、第1戦と合わせて2勝。完全勝利でACLを初制覇した。そして次の試合は、と見ると23日(日・祝)だった。

 あれ? 11日後だ。

 G大阪の試合だけが23日に行われたのではなく、当初の日程なのだが、次の公式戦まで10日間あったのは正直うらやましい。

 

 となると2018年の鹿島も調べたくなる。

 鹿島は11月10日(土)、ペルセポリス(イラン)との決勝第2戦をアウェイで行いスコアレスドロー。第1戦をホームで勝っていたのでACLを制した3つ目のJクラブとなった。そして次に行った公式戦は、21日(水)に甲府との天皇杯準々決勝、Jリーグは24日(土)に仙台と第32節。ふーん。そうなのか。このときもリーグ戦が日延べされたわけではなく、当初の予定どおりだ。

 

思い出した。2017年にレッズが11月29日(水)に川崎と対戦した試合は、本来26日(日)に入っていた第33節がACL決勝のために日延べされたものだが、最終節が12月2日(土)だから、その後に持ってくるわけにはいかなかったのだ。

 なんか諸事情から、レッズの時だけ不運だったというしかないのか。

 

 今回も、鳥栖戦をたとえば今日17日(水)に行う日程もあるんじゃないの、と思ったがそうすると、14日(日)のG大阪戦から公式戦9連戦になってしまう。それはそれできつい。

 鳥栖に負けたことで、良い意味でリセットできたと思う。G大阪戦はもっと点を取るチャンスがあったが決められず、逆に2点目を失ってもおかしくないミスもあった。まだ本調子とは言えない気がしたが、決勝のように勝つことを最優先にして、そして勝った。次の福岡戦からはACL決勝前の(というかACL決勝級が望ましいが)メンタルとスキルで臨めるよう期待している。

 

 もう決まってしまった日程や、ましてや終わった日程について、あれこれ言うのは意味がないかもしれない。さまざまな要素を加味して日程を組む人、組み替える人は大変だと思う。機械が組むにしても、それで現実的に大丈夫か、人間がチェックするのだろうし。

 さっそく、レッズのACL2023プレーオフ出場とFCWC出場で苦労していると思う。出てきた日程を見て、目を丸くするかもしれないが、それも未知の世界への挑戦として挑んでいくしかない。

 

(文:清尾 淳)