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Weps うち明け話 #1191

練習試合の得点(2024年2月7日)

 

 浦和レッズの2024シーズン、トレーニングキャンプが終わった。今年も金武町フットボールセンターを全面的に使用させてもらい、感謝に堪えない。

 いつも言うことだが、試合のピッチ1面分を使ったうえで、さらに片側にはフットサルコートが1面、反対側にはウォーミングアップができるほどのスペースがある。だから次の試合に備えたボールを使ってのアップや、リハビリ中の選手がトレーニングできる。6日、練習試合で名古屋のキャンプ地である陸上競技場を訪れてあらためてキャンプには絶好の場所だと思った(名古屋をディスってるわけではありません。黄金森公園陸上競技場は素晴らしい施設です)。

 

 キャンプ中、練習試合が4日。45分間の試合をのべ13本を行った。総得点は23、総失点は6。この数字だけ見れば素晴らしいが、練習試合であることと、相手がJ1(名古屋、鳥栖)だけでなく、J2(仙台)JFL(沖縄SV)のクラブもあったことは頭に入れておかなくてはならない。

 あまり比べても意味がないかもしれないが、昨季のキャンプでは沖縄SV、大宮、鳥栖と練習試合を計457本行い(大学生との試合を除く)、計12得点6失点だった。今季、1試合当たりの得点は微増にとどまっているが、失点が半減していることは見ておこう。

 

 また昨季の得点者はリンセン()、興梠()、小泉()、関根()、明本、モーベルグ、安居、髙橋と、計315分間で8選手が得点しているが、今季は585分間で、興梠(3)、松尾(2)、前田(2)、利樹(2)、チアゴ(2)、中島(2)、安居(2) 、小泉(2)、佐藤、早川、パンヤ 、敦樹、関根、安部と14選手がネットを揺らした。トップ、ウイング、インサイドハーフを務めそうな選手のほとんどにゴールが生まれたのは良い傾向だと思う。

 

 得点と得点者が増えたのは総試合時間が長くなったからだけではない。攻撃する時間が長くなったからだと思う。昨季の練習試合をよく覚えていないが、公式戦ではチャンスをうかがいながら後ろで回すことが多かった。見ていて「今じゃないか!」と思っても、ボールが前に出ないことが何度もあった。もちろんスタンドで見ているのと、ピッチで戦っている選手の感覚は違うはずで、それをとやかく言う気はないが、出し手と受け手、そして3人目、4人目の選手の意思がもっと統一されればチャンスはもっと増えるのではないかと思っていた。

 今季、それを促しているのがマティアス監督の攻撃的サッカーなのではないかと思っている。

 詳しくは後日。

 

(文:清尾 淳)