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Weps うち明け話 #1216
ダブル優勝を歴史に刻もう(2024年12月26日)
12月25日、高円宮妃杯JFA第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会準決勝で、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユースがJFAアカデミー福島を下して、4年ぶりに決勝進出を決めた(=写真)。決勝は27日11時から、味の素フィールド西が丘で行われる。
僕が初めてこの大会を取材したのは、2006年だった。
当時は高円宮妃杯は下賜されておらず、全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会という名称で、8月の夏休みにJヴィレッジで開催されていた。2005年に誕生した浦和レッズレディースの妹分は浦和レッズジュニアユースレディースという名称で、中学1年生から高校3年生までの6年代の選手が所属しており、そのU-15チームがこの大会に参加していた。
そのU-15チームが2006年大会で予選リーグを突破し、ベスト4による決勝トーナメントに進出したが、準決勝で神村学園中等部に敗れた。
初優勝を果たしたのは2008年の第12回大会。大会三連覇中だった神村学園を決勝で破った。
そこからジュニアユースレディースは連覇を続ける。
2011年の第16回大会は、東日本大震災の影響でJヴィレッジが使用できず、大阪のJ-GREEN堺に会場を移して行われたが、ジュニアユースレディースはこの年からチームのカテゴリーを2つに分け、U-18からU-15までの4年代をレッズレディースユース、U-14の2年代をレッズレディースジュニアユースとし、この大会にはレディースジュニアユースが出場した。つまり1歳下の選手たちで臨んだのだが、それでも優勝してしまうほど、他のチームと差があった。
翌2012年に大会五連覇を達成してから、しばらくは優勝から遠ざかっていたが、2017年の第22回大会と2019年の第23回大会で優勝。通算で歴代最多7回の優勝を誇っている。
2020年に高円宮妃杯が下賜され、準決勝が味スタの隣のAGFフィールドで、決勝が味の素フィールド西が丘で行われるようになった。その第25回大会では決勝に進んが、JFAアカデミーに0‐0の末、PK戦で敗れている。
今季はそれ以来の決勝進出となる。
準決勝のJFAアカデミー福島戦は圧倒的だった。スコアこそ3-1だったが、スピード、球際の強さ、相手のプレーを読む力など、身びいきではなく目を見張るものがあった。
最多優勝のレディースジュニアユースだが、高円宮妃杯となってからはまだ優勝していない。
さらに今回は、浦和レッズジュニアユースも高円宮杯全日本ユース(U-15)で勝ち進み、同じ日の14時から同じ会場で決勝を行う。
同日に、同じ会場で、同じ年代のレッズが優勝を懸けて戦う。
こんな機会、こんなチャンスは何度もないだろう。
今年最後の浦和レッズとしての公式戦2試合を勝利で終え、多くのファン・サポーターに楽しい年末をプレゼントすると同時に、2024年12月27日をレッズの歴史に深く刻み込んでほしい。
(文:清尾 淳)