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Weps うち明け話 #1231

変化を結果に、そして成績に(2025年6月25日)

 

 夏休みによく行われる少年サッカーのプライベート大会で、2日間で6試合を行うものを見たことがある。

 32チームが参加して第1日は4チーム×8組のグループリーグを最後まで行い、第2日はグループリーグの順位を基にした「順位別トーナメント」が行われる。

 8チームによるトーナメント戦だから準々決勝、準決勝、決勝まで3試合だが、3位決定戦があるだけでなく、準々決勝で敗れた4チームも、その後B準決勝、B決勝、B3決を行う。だから全チームが3試合を行うことになる。

 

 ふだん対戦することがないチームが集まった大会だから、第1日のグループリーグでチーム力が篩(ふるい)にかけられ、第2日のトーナメントは比較的力の似かよったチーム同士の試合になる。少年サッカーでも1日3試合は厳しいが、夏休みなので翌日学校はないし、練習の一環としてサッカー三昧の2日間を送れる。他都県のチームも含めた初めての相手との対戦は良い交流にもなる。けっこう有意義な大会だなと思って取材していた。疲れたけど。

 

 そして、この大会には副産物がある。大会の1位から32位までが決まるのだ。「1位トーナメント」では大会1位から8位まで、「2位トーナメント」では9位から16というふうに、32チームすべてに順位が出る。

 大会では「2位トーナメント優勝」…、「4位トーナメント優勝」という言い方をしており、「9位」とか「32位」とは言っていなかったが、参加する側はそういう見方をしていたのではないか。

 

 FCWCでそれをやったら何日かかるかわからないが、浦和レッズがこの32クラブでは何位になるのかは興味がある。

 確かに「世界との差」は感じた。レッズが今回のFCWCのグループ分けで「ポット4」に振り分けられたのは、グループステージ2試合を見る限り、悔しいが妥当だったと言わざるを得ない。

 

 だが3-12-1という結果だけではわからない、1試合目のリーベル戦と2試合目のインテル戦の違いがある。

 はっきりと実力が違うチームを相手に勝つには何をしなくてはいけないか、何をしてはいけないかを徹底して戦えば、勝てる可能性があることを示したのがインテル戦だったと思う。

 そこは戦った選手、現地で応援したサポーターに感触を聞いてみないとわからないが、配信を見ての僕の感想はそうだし、大きく違ってはいないだろう。

 

 日本時間で明日の10時から行われるモンテレー戦。大会で次のステージに進めるかどうかということでは「消化試合」ということになるが、レッズにとっては「消化試合」になったことで、いろいろな意味を持つことになった。

 まずは、現地で応援するサポーター、配信を見まもるサポーターの期待に応えて、今FCWCでの勝利を挙げることができるか。これが最も重要だと思う。

 そして第1戦から第2戦に向けて変化したと思える、勝つことへのこだわりを持続し、勝利につなげること。これも今後に向けて大事なことだ。

 あるいは、貴重な世界大会の試合を1人でも多くの選手に経験させる、という考えもあるだろう。

 

 マチェイ スコルジャ監督とコーチングスタッフがどう判断するかだが、大事なことはこの大会が日本のシーズン中に行われているということ。モンテレー戦の23日後には、JリーグのFC東京戦を皮切りとした湘南、福岡との3連戦が待っているということ。それだけでなく、アメリカに行っている間に開いてしまった上位との差を、そこからの17試合で詰めていかなくてはならないということだ。

 

 モンテレー戦は、FCWC期間中に見られた変化を結果で示す機会だが、勝っても成績として得るものはない。成績に生かす機会は帰国してから山のようにある。

 あれが絶好の契機だった、と言えるような試合にして欲しい。

 

(文:清尾 淳)