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Weps うち明け話 #1236
彼岸まで(2025年9月25日)
暑さ寒さも彼岸まで。
夏の暑さも秋のお彼岸まで、冬の寒さも春のお彼岸まで、という意味のこのことわざは今年は当てはまらないだろうな、と思っていた。
もともと、昼と夜の長さがほぼ同じになる、1年に2回の時期がお彼岸なのだから、この時期を境にだんだん暖かくなっていくのが春のお彼岸(春分の日の前後3日間、計7日間)で、だんだん涼しさが増していくのが秋のお彼岸(秋分の日の前後3日間、計7日間)というのは、自然の摂理だ。
実際に春分の日辺りの気候はもう寒くはなく、秋分の日は暑くはないのだが、たまに寒さや暑さがそのころまで続いている年がある。そんなときでも、お彼岸ぐらいが暑さ、または寒さが続く限界、というのが冒頭のことわざの意味なのだろうが、2025年の暑さは例外になるに違いないと、9月の初旬は感じていたのだ。
ところが、秋の彼岸の入り(初日)である9月20日(土)は、埼スタで19時から鹿島戦が行われたが、後半は念のため持ってきた薄手のパーカーを着た。ゴール裏で跳ねている人たちは感じなかったかもしれないが、記者席にいた僕には涼しすぎたのだ。
22日(月)は、先週と変わらない服装で出かけたら風邪をひきかけて、持っていた風邪薬を飲んだ。秋分の日(23日)に行われた清水戦はパーカーこそ着なかったが、持って行ったペットボトルの水をほとんど飲まず、翌24日(水)は出勤中に寒気を感じ、10時に店が開くのを待って長袖Tシャツを買った。日中は少し暑かったが。
平年の気温と比べてどうなのかまではしっかり調べていないが、間違いなくお彼岸の前と比べてかなり涼しい。同じ服装では体調を崩しただろう。特に夜、寝るときには注意しないといけない感じだ。
24日の朝、信号待ちをしながらロンTを買おうかどうしようか考えていたとき、ふと冒頭のことわざが頭に浮かんだのだった。
ホントにそうだ!
そして次に浮かんできたのが…、
レッズの低迷も彼岸まで!
23日のアウェイ清水戦は0-0の引き分け。これで2025シーズンのJリーグのラスト10試合、浦和レッズは最初の3試合を●●▲で勝ちなしになった。僕がチームの調子を測る指標にしている「ここ5試合の勝ち点」で見ると、柏戦●新潟戦○G大阪戦●鹿島戦●清水戦▲で勝ち点4しかない。これは今季最低の数字だ。これまで最も悪い時期でも「5」だったのだ。
だが清水戦が●ではなく▲(僕がドローを△ではなく▲にする意味はnoteで)だったことは大事な変化だと思う。まずG大阪戦、鹿島戦と失点が続いていたが、それがなかったこと。そして得点チャンスを数多く作っていたことと、その形が多彩だったことだ。
そんなこと言ったって勝てなきゃダメだろ。16本もシュート打って入らない方が問題だろ。
そのとおり。レッズを批判的に見ればそうなる。僕が残り7試合に向かって悲観的になりたければ、そう言うだろう。だが僕は前を見たいし、顔を上げたい。
ルヴァンカップの川崎戦も含めれば4試合連続失点していたのが、清水戦は無失点だったというのは間違いなくポジティブな傾向だ。清水がチャンスを作っていなかったわけではなく、それがゴールにつながることをレッズが阻止したのだし、たとえば38分に右から打たれたシュートを石原広教がブロックに行った場面。運が悪ければ、石原が体で守ったことが仇となり、ディフレクトしたボールは西川周作を越えてゴールに吸い込まれていただろう。だが西川が片手でボールを止めてゴールを割らせなかった。これは勝つか負けるかの天秤がレッズに少し傾いたときだと思う。
攻撃時にも勝利の女神が少しレッズに微笑んでいれば。
たとえば17分に荻原拓也の左クロスをファーサイドのゴールポスト際でイサークがシュートし、ボールがラインを割る寸前にGKに押さえられた場面もそうだし、85分に松尾が抜け出してGKと1対1になった場面は、記者席から見ていて入ったと思ったが、後で映像を見るとシュートしたボールにかかっていた回転の向きでわずかに外へバウンドしてしまったようだ。
また、渡邊凌磨が本来の調子だったなら1点と言わず複数点を挙げていたのではないかと思う。だが長い離脱から試合復帰3試合目で、チャンスに絶好の位置に入っていくまでに戻ったことをポジティブにとらえたい。次こそ決めてくれると信じている。
某ホテルのCMではないが、今は「レッズがリーグ優勝を語るなんて」と笑う人ばかりだろう。だが、ここから勝利を続けて上位が足踏みすれば、暗いモヤがかかっている頂点への道がまた見えるかもしれない。その手前にはACLEへのポイントもある。
難しいことに挑戦せず、早めに見切りをつけるのが賢いやり方ならば、僕は賢いとは言われたくない。可能性がある限り、上を見たい。
ただし、ピッチで戦うのは選手たちだ。
彼岸を過ぎて気候も良くなった。3試合勝ちなしに下を向くのではなく「あの清水戦が踏切り板だった」と言えるような飛躍をここからして欲しい。
まずはアウェイの東京V戦で勝利しよう。
(文:清尾 淳)

