《さいしん》の挑戦
《さいしん》の未来を担う人財を育む

職員の育成

入庫後、職員はさまざまな業務経験を積み、営業店においては主任から支店長代理、次長、支店長の順にキャリアを形成します。支店長代理はマネジメント職として最初のステップであり、各業務のリーダーとしてチームのまとめ役・指導役となります。権限も責任も大きくなることから、リーダーとしての意識を1つ前の職位である主任のうちから醸成できるようにと、新たに設けられたのが「チャレンジ代理研修」です。その第1期生として研修に携わった2名に対談してもらいました。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

本店営業部
冨山 剛史TSUYOSHI TOMIYAMA

2010年入庫。上尾支店に配属され預金・融資業務を経験し、2012年には異動した川越西支店で得意先業務を経験し、2014年主任へ昇進。2018年に本店営業部へ異動し、引き続き得意先業務を担当。3店舗の経験から感じた各エリアの特徴を推進に活かしながら、自身の経験を踏まえた後輩フォローにも精力的に取り組む。2019年に更なる成長とキャリアステップを見据え、チャレンジ代理研修へ参加。2020年に支店長代理へ昇進。現在は、新規開拓を推進するとともに、同研修で得た経験をもとに部下の指導・育成に力を注いでいる。

本店営業部
中平 康YASUSHI NAKAHIRA

1995年入庫。大宮支店に配属され預金・融資・得意先業務を経験し、1999年に主任へ昇進。異動により3店舗を経験した後、2009年に支店長代理へ昇進。同時に、現・営業推進部へ配属となり、《さいしん》とお取引がない新規のお客さまをメインに訪問をする、新規開拓を専門として営業店のフォローを行う。2011年には岩槻支店、2017年には次長へ昇進し、本店営業部へ異動。店舗内全体の運営管理はもちろん、職員の育成管理など幅広い視野を持った業務を行っている。

営業店で支店長代理の実務を実際に経験する

中平
冨山さんが支店長代理に昇進してから2年近くになりますね。昇進のきっかけでもあった、チャレンジ代理研修を振り返っていかがですか。
冨山
同世代の主任が数多く活躍しているなかで、研修参加者は20名程度と少人数でした。当時は選抜制でしたので、そこに私が選ばれたことは、とてもうれしく思いました。
ただ、私たちがこの研修を受ける第1期生で、誰も経験したことがなかったため、どんな研修が始まるのかわからず、最初は喜びと不安が入り混じった複雑な思いで参加しました。
中平
研修生として選抜されたのは、冨山さんに対する評価と期待によるものだったと思います。主任と支店長代理では責務の大きさが格段に違うので、昇進前に必要なスキルの向上を図れるようにと研修内容が設計されていましたね。今までの階層別研修と異なる最大の特徴は、実際に支店長代理としての実務をOJTで長期間経験できることですね。
冨山
はい。研修を受ける私たちも驚きました。実際に営業店で支店長代理の席に座って、ロールプレイングではなく実務を執り行うわけですから。研修の一環とは言え緊張しましたし、プレッシャーも感じました。でも、預金業務や融資業務など営業店内の連携から伝票の検証まで、実際に支店長代理が行う日常業務を担当する機会を与えてもらえたことは感謝しています。あの経験から私は多くを学び、現在に至る糧とすることができました。

支店長代理が担う責任と主体性の大切さを知る

中平
支店長代理としての心構えを醸成するのが、チャレンジ代理研修の大きな目的だったのですが、冨山さんはどのように受け止めましたか。
冨山
主任が責任を負うのは、基本的に自分の担当する業務だけです。ですが、支店長代理以上になればマネジメントする部下の行動にも責任を持たなければなりません。その違いは本当に大きいと思いました。
また、今まで先輩や上司に相談していたことも、自分が判断する立場になります。幅広い業務知識が求められることを痛感しましたし、人を動かしたり育てたりする難しさも知りました。当時の私にとっては、とても難易度の高い研修でしたが、改めて支店長代理を目指そうという目標を持つことができたことは、大きな収穫です。
中平
研修を受けた後の冨山さんからは、自分主体で動こうという姿勢が強くなった印象を受けました。それまで漠然としていたキャリアステップが明確になったことで、心構えができたのだと思います。それまでも折にふれて、部下の意見を汲み上げ、営業店の業績を上げるにはどうすべきかなど、代理に必要なスキルの話をしたけれど、実体験を伴わないと本当の意味で理解するのは難しいでしょう。
冨山
はい。営業店全体でサポートしてもらえるから実現できる研修なので、協力してくださった方々に感謝しています。

今までにない新たな研修へのチャレンジ

冨山
当時のチャレンジ代理研修の流れとしては、7月に開かれた最初の集合研修で支店長代理として達成すべき目標を立て、毎月レポートを提出。その間、OJTとして支店長代理の業務や専門部署へのトレーニーを経験しました。10月に再び集合研修を行い、今までの振返りと今後のさらなる成長目標を掲げました。終わってみるとあっという間で、とても密度の濃い時間を過ごしました。
中平
私たちが支店長代理に昇進した頃にも、チャレンジ代理研修があったらよかった。研修を受ける人にとって大きなチャレンジであるように、当金庫にとっても前例のないチャレンジだったと思います。
冨山
《さいしん》が人財の教育を重視して、力を入れているのを感じます。チャレンジ代理研修は、その最先端の試みとしてスタートしたと聞きました。もし、この研修がなかったら、支店長代理になった時に大きな戸惑いや不安があったかもしれません。辞令を受けた際には、既に気持ちの準備ができていたので、自信を持って臨もうと考えていました。こういう実践的な学びの機会をもっと増やしていきたいですね。
中平
若手が成長できる環境を提供するのも、私たちマネジメント側の仕事です。冨山さんが受けたチャレンジ代理研修のように、若手が研修などで学んだことのフィードバックを受けて、上司や先輩も学んだり、気付いたりすることもあります。
冨山
本当ですね。支店長代理としてはまだまだ経験が足りませんが、中平さんに追いつけるように努力します。これからもよろしくお願いします。