Weps うち明け話 文:清尾 淳

#398(通算#763)

予選たけなわ

 いかん。キャンプが終わった途端に連日更新が途切れたら、まるでキャンプ中はヒマだったみたいじゃないか。決してそんなことはないのだが、ほぼホテルの部屋と練習場だけの生活から、行動範囲ややることが広がって、なかなか書けなかったことは事実。だが、ここで踏ん張らないと。

 また、この季節がやってきた。各カテゴリーの浦和レッズが夏の全国大会出場を目指す時期だ。

 レッズユースはすでに6月9日(日)の段階で、第37回日本クラブユース選手権(U-18)の出場を決めている。まだ予選リーグが1試合と、その後の順位決定戦が残っており、それによって全国大会のグループリーグの組み合わせが決まるはずだ。
 9日の試合には3年生の関根貴大と広瀬陸斗がU-18日本代表候補キャンプで、邦本宜裕がトップチームのキャンプ参加で不在だった。予選リーグの1位がかかった16日の柏レイソルU-15との試合には小川紘生と茂木力也がU-17日本代表候補キャンプで抜ける。代表キャンプの日程は検討の末に決まったのだろうけど、本当に各地区予選がたけなわのこの時期しかないのだろうか。
 それはともかく、ユース年代は2010年を最後に高円宮杯全日本ユース選手権が廃止され、プレミアリーグ所属以外のクラブチームはクラブユース選手権とJユースカップしか出られる全国大会がなくなった。貴重な機会を活かして全国優勝を目指すと共に、個人のレベルアップを図って欲しい。期間は7月25日(木)から8月3日(土)まで。

 さて今週末は、2つのカテゴリーで全国大会出場の可否が決まる。
 一つはU-12、小学生のレッズジュニアだ。
 今季創設されたばかりのジュニアチームだが、第37回全日本少年大会(8人制)の予選を勝ち抜き、16チームで争われる県大会に出場。9日(日)の第1日で、1、2回戦を勝ち上がりベスト4に進んでいる。昨年の全国大会で埼玉県代表が優勝したため、規定により今年は埼玉県から2チームが全国に出場できる。16日9時半から埼玉スタジアム第3グラウンドで行われる準決勝に勝てば、チーム創設の年に全国行きの切符を手に入れることになるのだ。相手は大宮アルディージャジュニア。

 もう一つは女子のU-14。レッズレディースジュニアユースだ。
 昨年まで5連覇している第18回全日本女子ユース(U-15)選手権の関東予選が15日(土)から千葉県で行われる。関東予選は16チームが4グループに分かれて予選リーグを行い、各グループの1位チームが1~4位決定トーナメントへ、2位チームが5~8位決定トーナメントへ進む。関東から全国への出場枠は8(実際は9だが、埼玉県大会優勝のエルフェン狭山マリが関東予選をシードして全国出場権を得ている)なので、予選リーグでグループ2位以上になれば、その時点で全国への切符を得られる。4チームリーグなので、15日(土)、16日(日)で連勝すれば、おそらく2位以上には入るだろう(3チームが2勝1敗で並んだら得失点差で3位になることもあるが)。
 15日(土)は市原スポレクパークで14時半から栃木SCと、16日(日)は同じ会場で、13時から武田消毒ジェイドFC(山梨県)との試合だ。それで決まらなければ、22日(土)11時半からYSCCコスモス(神奈川県)と南房総市丸山運動広場での最終戦に全国行きをかける。

 レッズジュニアユースが出場する第28回日本クラブユース選手権(U-15)関東予選は、結果が出るまでに少し時間がある。 64チームによるトーナメント戦が22日(土)から始まり、3回戦を勝ち抜いてベスト8に進んだチームが全国出場。残り1枠を巡って3回戦で負けた8チームが9位決定トーナメントを行う。2回戦までに負ければその時点で敗退となるので、この年代の「ジャイアントキリング」が毎年ある。レッズも涙を飲んだことが一度ならずあった。
 3回戦が行われるのは30日(日)。もしも9位決定トーナメントに回った場合、決定戦は7月14日(日)の予定だ。

 どのカテゴリーも、毎週のようにリーグ戦を行っており、そこでの順位も気になるところだが、全国大会の予選というのは、また別の感覚がある。リーグ戦と違って同レベルの相手ばかりとは限らないが、必ず勝てるかと言えばそんなことはない。負ければ後がない試合など、取材する方がドキドキするのだ。

 週明け、良い報告ができますように(その前にオフィシャルサイトで知ることができるけど)。

(2013年6月15日)

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