#813
指宿にて
指宿キャンプも9日目となり、8日目の13日はオフだった。選手たちの疲労もかなりピークに来ていたということか。
今回のキャンプでは、僕は特にオフィシャルサイトの仕事も、写真撮影の依頼もなく、期間中に選手のインタビューが1件、サポーターへの取材が1件入っていただけで、それ以外はフリーハンド。シーズン中にMDPで使いそうな写真の撮影を行ったほかは、じっくり見ることに専念した。12日のFCソウル戦も上から試合を見させてもらった。
みんなが気になるのは、突き詰めれば「レギュラーはどうなるか」「失点は減りそうか」ということになるだろうが、結論から言えば、まだわからない。
計4試合の練習試合を終えたが、宮崎キャンプでの練習試合のように去年の先発陣をほぼ半分に分けるメンバー構成ではなかったにしても、メンバーは違っていたし、これをもって開幕先発イレブン予想を百パーセント的中させる自信はまだない。ミシャ監督も、いろいろな組み合わせを試したいだろうし、キャンプ中の練習試合は、あと2試合残っている。浦和に帰ってからも実戦を行う期間的な余裕はある。
そもそも、今のレッズはレギュラー11人と準レギュラー数人を固めて、そのメンバーで繰り返し練習して戦術を叩き込む、という段階ではないだろう。戦術のコンセプトは、各選手ともそれぞれ浸透してきているはずだ。
今は、どういう組み合わせにしたときに、チームとしてどういう特徴が出るかを探る時期なのではないだろうか。去年の先発陣に李と青木を入れて考えただけでも、多くの組み合わせができる。それも緊急避難的な組み合わせでなく、「これもあるな」「うん、これもある」という布陣だ。
外れることを覚悟して予想するが、今季は昨季までほど、リーグ戦でもメンバーが固定されないのではないか、と思っている。選手のクオリティーが高いレベルで拮抗しており、戦術的浸透度もまずまずならば、疲労などを考慮して、先発メンバーが試合により入れ替えることで、シーズン中に落ちる時期を作らない、という考えだ。それともワールドカップによる中断までは、ナビスコ杯とリーグ戦とのメンバー変更だけで、突っ走るのだろうか。
すみません。やっぱり、わかりません。
ただ、それくらい選手のクオリティーの差は詰まっていることは確かだ。
EXTRA
失点は減りそうか、と言われれば、指宿に来て練習試合4試合で7失点しているのだから、平均すると去年のリーグ戦(34試合で56失点)より多い。この4試合を見た後で「減ります」と言うには蛮勇が必要だ。
攻撃的なスタイルを崩さず失点を減らしていくのだから、特効薬的なやり方はないだろう。ただセットプレーの練習に時間をかなりかけたり、攻から守への切り替えを強く意識させる練習など、メニューに変化が見られたことは間違いない。
すみません。こっちも、まだわかりません。
とりあえず4試合8得点のうち4点がセットプレーからで、7失点のうちセットプレーによるものはなかったはずだ、ということだけ。
写真は、FCソウル戦2試合目の原口の先制点(左CKから)。一瞬、槙野のダイビングヘッドかと思ったが、写真を見て原口だとわかった。
(2014年2月14日)