Weps うち明け話 文:清尾 淳

#879

ヤマ場

 自分でもMDPに「ラスト5試合」と書いておきながらなんだけど、正直「ラストスパート」として馬力が維持できる期間は長くないだろう。
 今季のラスト5試合は、10月3日(土)に第1戦があり、1週間おいて17日(土)、24日(土)に第2戦、第3戦。また1週間おいて11月7日(土)に第4戦。で、また1週間と1日おいて最終節となる。何と盛り上がりに欠けることか。
 この5試合が、たとえば11月7日(土)から毎週土曜日に行われて、12月5日(土)に最終節を迎えるのなら、何とかラストスパートも維持できるかもしれない。しかし、いろんな都合があるにせよ、本来一番盛り上がるはずの終盤の5試合を、こんな間延びした日程でやるなんて、Jリーグは「レギュラーシリーズ」(あ?こんな名前じゃなかったか)を抑え気味にして、チャンピオンシップに備えたいのだろうか。

 いかん。Jリーグ批判になってしまった。そんなつもりは(今回は)さらさらなく、ラストスパートの話だった。
 今季に関しては、ラストスパートという発想は止めた方がいいかもしれない。ワールドカップ予選のように、2試合やって少しおき、また試合やって、少し間があく。その2試合か1試合に全力を集中して、勝利していく。そんなふうに構えた方がいいように思えてきた。

 ナビスコ杯敗退の後の4試合は3勝1分けだった。
 ナビスコ杯と天皇杯(レッズの試合はないが)、日本代表による中断後にアウェイ2試合(G大阪戦、F東京戦)。
 ナビスコ杯決勝による中断後にホーム1試合(川崎F戦)。
 そして天皇杯4回戦による中断後に最終節(神戸戦)。
 最終節後、どれくらいインターバルがあるかわからないが、その後にチャンピオンシップ。
 
 何度もある中断の、その後に毎回スパートをかけるべきヤマ場がある。だったら、それに合わせて気持ちとコンディションをピークに持っていくことを考えたほうがいい。

 幸か不幸か、今季はそんな日程なのだから。絶対、不幸だと思うが。

(2015年10月6日)

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