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Weps うち明け話 #1065

結果でアピールすること(2021年2月5日)

 

 

 レッズの沖縄キャンプとかけまして、真剣勝負の連続、と解きます

 そのこころは?

 どちらも、毎日が「きんちょう」でしょう

 うまい!

 

 ナイツかよ。

 

 今季の沖縄キャンプは一次二次の2回に分かれておらず、全部が「金武町(きんちょう)フットボールセンター」で行われるので、宿を移動する手間がないのは良いのだが、僕は1月31日の夜に沖縄入りし、1日の水戸との練習試合を見て、2日はホテルで練習なので非公開。3日の午後はオフ。4日の鳥栖との練習試合も非公開。

 

 というわけで、4日間のうち1日半しか取材していない。

 いつもに比べてキャンプ取材に来ている実感が少ないのはそういうわけだろう。新しい監督、そしてチームの3分の1を占める新加入選手たち。どんなふうに新生浦和レッズができ上がっていくのか見たくて来たのだが、なかなかそうはいかない。

 昨日もサガン鳥栖との練習試合が行われたが、非公開で得点と得点者が知らされただけだ。

 YouTubeの「沖縄キャンプレポートその2」(2月5日公開予定)で、今季のレッズについて述べたことが当たっているかどうか確認したかったのだが、結果だけではあまり見えてこない。

 

 ただ、鳥栖戦の結果に「3本目(2-1) 得点:12分失点、14分武田、33分武田」とあるのには「おっ」と反応した。

 武田はこれで29日の沖縄SV戦から練習試合で3戦連続ゴール。しかも1日2ゴールが2回。さすがにこれは、たまたま、ではないだろう。どんな状況で決めたかはわからないが、狙わないとゴールは取れない。

 昨季、沖縄キャンプに途中から参加して、いきなり練習試合でゴールを決めて話題になった武田だが、シーズン中は公式戦での出場がほとんどなかった。監督交代が明らかになってチームのモチベーションが変化した終盤ではなく、全体の調子が悪くない時期に出ていればどうだっただろう、と思う。「タラレバ」だが。

 

 練習試合3戦で5ゴールというのは断トツの結果だが、ゴール以外の部分ですごく武田が目立っているかといえば、僕が見た限りではそんな印象はなかった。だから逆にこのゴールの数がきわだって見える。

 チャンスを感じる嗅覚が優れている。チャンスを逃さない。そんなポジショニングを取っている。

 そういうことが言えるのではないだろうか。

 

 僕が今季初めて武田のプレーを見たのが2月1日の練習試合だったが、そのとき感じたのは、「ん? ヒデ少し筋肉が増えたか?」ということだった。ゴールを決める前の第一印象だった。1年前は「細い」印象があったので余計そう思ったのかもしれない。写真で比べてみてもよくわからないのだが(右向きが今年、左向きが昨年)、レッズの登録を見ると、昨年は178cm/68kgだったのが、今年は179cm/69kgとなっている。

 

 昨季1シーズンを経て「数字という結果でアピールする」ことの大切さを実感したのかもしれない。ただ実感はしても、結果に結びつけられるかどうかは別問題なので、それができている武田の非凡さをあらためて思う。練習試合とはいえ、こういう結果が続けば、監督も試合で起用しないわけにはいかないのではないか。

 

 今日の練習では、そういうことも意識して見よう。

 では行ってきます。



EXTRA

 #1064では、沖縄キャンプに来ていることを全く言っていませんでした。わかりにくかったことをお詫びします。7日の最終日まで取材する予定です。

 

(文:清尾 淳)