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Weps うち明け話 #1214
「良いお年を」と言われるために(2024年12月12日)
良いお年を。
昨日、早くもこの言葉を何回か聞いた。
12月11日、浦和駒場スタジアムで行われたWEリーグ第5節、三菱重工浦和レッズレディースvsセレッソ大阪ヤンマーレディース。先日、「#1213」で書いた、レッズレディースがAFC女子チャンピオンズリーグのグループステージに出場していたため、先送りされていた試合で、レッズレディースが2-1で勝利した。前半に挙げた角田楓佳のミドルシュートは素晴らしかったし、後半に石川璃音が蹴ったFKを高橋はなが頭で落とし、島田芽依が決めるという流れも小気味良く、また見たい形だ。
前半は、120分戦ったクラシエカップ準決勝から中2日とは思えないほど、よく動いていたと思うが、後半になると競り合いで少し後手を踏む局面が増えてきて、自陣での攻防が増え、FKから1点を失った。3週間前の11月20日、やはりAWCLで先送りされた第4節・EL埼玉戦で先制しながら後半アディショナルタイムに追い付かれた試合がいやでも浮かんできた。それも頭にあったのだろうか。試合終了が近づくと、追加点を狙いながらも割り切ったプレーで1点差を守り切った。
これで上位チームの消化試合数が並び、首位の日テレ・東京ヴェルディベレーザと勝ち点1差、2位のINAC神戸レオネッサと勝ち点で並び得失点差で3位となった。どちらのチームともリーグ後半の対戦を残しているので、自力優勝は十分にある。いずれにしてもWEリーグ3連覇の楽しみは来年にとっておくことになるが、良い位置で年を越すことになる。楠瀬直木監督も「追う立場のほうがいい」と言っている。
Jリーグは8日に閉幕し、浦和レッズの公式戦は全て終わっている。
レッズレディースも今年残っている公式戦は皇后杯だけだが、15日が兵庫県、勝てば22日に丸亀と、埼玉県内での試合はもうない。そういう意味で、取材現場で会うのは、11日の駒場が最後。次に会うのは来年のどこか、ということで年末の挨拶が交わされたということだ。
もちろん、仕事納めにはまだ早い。というか、フリーになってから仕事納めという概念はすっかりなくなった。格好良く言えば「常在戦場」。悪く言えばケジメや締まりがない生活だ。
最優先のMDPは690号が今季最終だったが、浦和レッズを始動からリーグ閉幕まで見て来た者として、何かを残しておく責任はあると思っている。どこに何を書くかはともかく、これから20日間ほどは、シーズン中以上に原稿三昧の日々だと思う。それをがんばらないと、良い年は迎えられない気がする。
(文:清尾 淳)